男女とXジェンダーと私 2-1
・女嫌い
私は、恋愛を含めて人付き合いが下手です。
と言うのも、過去から現在に至るまでの"雄嫌いの女嫌い"も、その一因だと思われます。
異性間や、同性間でも好みや感覚の違いで同じ経験をしたことがある人はいると思います。
それが私の場合は、男女の認識がはっきりし始める小学生時代、女子に属しているはずなのに、属せないXジェンダーだったと言う…エイリアンの話。
今回はまず"女嫌い"にスポットを当てて書こうと思います。
まず念頭に、「女嫌い」というのは「思考的に典型的な女子」が昔から苦手ということです。
一括りに全ての女性を指している訳ではありません。
この前提がなければ、これから自分が感じたことを、ありのまま綴ることはできません。
時々女性っぽいので、女性の思考に共感できることもあります。
逆に、認識はできても、まだ理解まで至らない部分も多いのです。
女の敵は女と言いますが、こう言う特徴が強い方をよく見ませんか?
・女性特有の閉鎖的コロニー
他者を寄せ付けない排他的な雰囲気を持った女子的思考の集団。
・自分のことには敏感
・相手には、振る舞いたいように振る舞う。
・相手が不快を示すと「良かれと思って砲」をぶっ放す
・加害者なのにも関わらず、被害者ぶり弱者を装う
・そして、スライムのように、すぐ仲間を呼ぶ(味方を大勢作る)
そう言う、幼い頃からずっと大事に持ち続けている"都合のいい自分軸"と言う物差しを用いて、それを元に善悪を判断、思考し、言動をする。
そう言う狡猾で人をスケープゴートにしたり、マウンティングをする女性が子供の頃から苦手でした。
ここまで語彙力がなく、明文化できませんでしたが、感覚で敏感に感じ取っていました。
他にも、何かに誘われたときに「(その日は)気が乗らない・面倒臭い」なんて正直に断ったらどうでしょう。
「せっかく誘っているのに、気が乗らない、面倒くさいですって!?」
と、気分を害する方をたくさん見てきました。
そうなると私と言う人物は
とんでも無く無礼で、付き合いが悪く嫌な人。
と思われ最悪、吹聴されるのです。
怖いですね?
めんどくさいですね?
理不尽ですよね?
では、女性からの誘いを、どうやって断れば良いのか。
あなたからお誘いを受けるなんて、光栄至極でございます。
しかしながら、わたくし、その日はのっぴきならない用がございまして、断腸の思いでお誘いをご辞退申し上げ候…
このくらいの勢いで、嘘でも良いので「のっぴきならない用」をでっち上げ、申し訳なさを演出し、同情すら買う勢いで丁重に丁重にお断りしなければならないのです。
私は、この理由づけ…嘘までついて断られる方が嫌だと思うのです。
「めんどくさいから行かない」「気分じゃないから行かない」も立派な予定だと思うのですが、なぜそれだとダメなのでしょうか。
私にはずっと、わからないのです。
その点、男友達は楽です。
同じことを言っても大抵は「わかった。今度な。」で済むからです。
これは初めにあげた「閉鎖的コロニー」に該当するのですが…
同じカルチャーとほぼ同じ価値観を持ち、一日中、同じメンツで固まり四六時中、キャッキャするのも苦手です。
話が盛り上がるのはとても良いことです。
ですが、そのコロニーに一時的にビジターを受け入れ、孤立させていても気づかない。
自分がされたらきっと疎外感を感じて、傷ついたり、怒ったりするでしょう。
どうして、話しに夢中になると、自分がされて嫌なことに気づかないのか。
それもわからないのです。
私は、気の合う人と気を使う事なく、話すときもあれば、同じ空間で違うことをして過ごすのが好きです。
・幼い頃からハイティーンまでのエイリアンを遡る2-1
今回は幼い頃…特に詳細に残っている小学生の頃の話。
無自覚でも家に居心地の悪さを感じていたので、クラスメートとなんとか合わせようと必死でしたが、いつもなぜだか感覚が合わず、女子にも、男子にも、あしらわれている感が拭えず、寂しかったのを思い出します。
この、いつの時代も「なぜだか感覚が合わない」は、自身のジェンダーに気づくまで続きました。
年代がバレますが、私は、ませた子供で、アイドルと言っても中森明菜しか聞かず、物心付く前から叔父が好んで聞いていたので、常に家に流れていたMichael Jacksonと、テレビで見てから一目惚れした安全地帯、そして昭和歌謡が小学低学年の私にとって身近で最高の音楽で、他の事にはとにかく疎いのでした。
そんな私に、嬉しそうにクラスメートの女の子が話しかけてきました。
「光GENJIの中なら誰が好き?」
私の答えを待つ彼女の目は、好奇心と新たに同胞を得られるであろう、根拠のない自信と期待で、キラキラしていました。
歌番組でチラッと見たことがあるので、名前だけは辛うじて知っていましたが、メンバーは全くわかりません。
そこで私は、「歌番組でメンバーを見て、誰が1番いいと思うか見てみるね」と、当時の私にとっては、全く興味のないことなのにも関わらず、(お好きな方はすみません)光GENJIのメンバーすら把握していないことを、今で言うところのdisられつつ、時代遅れ扱いされつつも約束したのです。
当時、怒らず、譲歩した私は偉いと思います。
子供の頃の私は、それでも孤立する方が恐ろしく、寂しくとても辛いことでしたので、その夜テレビ番組を律儀に見ました。
翌日ワクワクした面持ちで、昨日の彼女は番組を見たかを確認し、私にいいと思ったメンバーを聞いてきたので、素直に答えました。
すると彼女はこう言いました。
「えー!あの人なの?ぜったい〇〇君だよー!あの人のどこがいいの?」
まるで私が、悪人の様な返事でした。
たまたま、クラスメートという同じ枠内で、日中の半分を過ごすことになったからと言って、普段大して親しくもない私に向かって、突然グループをあまり知らない事を馬鹿にし、それでもこちらが興味もないのにメンバーを見て、どの人が良いかと、時間を割いてわざわざ答えたことに対してのリアクションがこれです。
しかも、私が良いと言った人を平気でdisるのです。
訳がわかりませんでした。
悪いことに、それが波及し、数人から
「彼のどこが良いの?どうして良いの?かっこよくないじゃん。〇〇君の方がカッコいいじゃん!」
なぜ私が、詰問されなければならなかったのでしょう。
本当に女子はめんどくさいし、今の私の語彙力で言うと数のジャイアニズムそのもの。
ついでに言うと、安全地帯も玉置浩二も「化粧してて気持ち悪いだの、歌い方が気持ち悪い」だの、散々な言われ様でした。
自分たちが良いものが全てで、他者が好きなものに土足で踏み入る上に、平気で荒らす。
マイノリティーを排除することで、自分たちの居場所を形成する違和感と理不尽さはずっとしこりになっています。
こんな事もありました。
こちらが何か思ったことを素直に口に出し、それが大多数の支持を得られなければ、沢山の女子の待ち構える放課後の教室へとご招待を受け、吊し上げ。
恐らく人類の原初、雄は狩りへ行き、雌はその間、雄との子を産み育み、生活の場である住処。
それらを雄が不在の間、雌がコミュニティーを形成する事で守ってきたと言う、遺伝子レベルでの記憶…思考がなせる業から来るのでは?と思っているのですが、"数の原理とその正義"は、小学・中学生女子の半分くらいは、ほぼ同じ様な思想やカルチャーを共有し、それが正しく、それ以外は間違っている。
悪い事。
正してあげなければ。
と言う、まるでカルト的な思考へ無自覚に向かわせる。
幼いからこそ、視野が狭く、未成熟であるがゆえに
「みんな言ってる、みんなそうだから」
と数が多いから正しいと言う数的暴論と、"集団からなる個"に陥りやすいのだと思うのです。
そして、わずかながら上手くすり抜けてかわす人。
かわせない人は、矛先が自分へと向かないように、その頭数に迎合するのです。
…恐ろしいです。
要約すると、幼いままの"女子"から、一歩も成長せず、狡さだけが成長している女性が嫌いなのです。
これが、私の言う「女嫌い」です。
ですが、大抵の場合は、高校へ行き出し2年生になる頃にはすっかり落ち着き、自身の思考や意見を持ち"個人"になります。
しかし、残念ながら"集団から成る個"は社会へ出ても、特にママ友や主婦パートというコミュニティーでは、再び首をもたげ復活するのです。
公私混同を好まない私は、今までパート先でも、飲みに行くほど仲良くなった人は2人。
ママ友は、引っ越す前までご近所だった、上の子供と同級生の子のお母さんだけでした。
大人の今は、元々1人スキルが高いので、愛想よく挨拶するだけの人畜無害で、おそらく謎の人かも知れませんが、とても身軽です。
以後、男女とXジェンダーと私2-2へ続く