お悩み事例6「マネジメント頑張ってNo. 1部署にしたらメンバーにクーデターを起こされた件」
カウンセラーによる人間関係お悩みショートラジオ第6弾
みなさんこんにちは、僕のnoteを読みに来てくれてありがとうございます!
今回は、30代後半の男性から寄せられた「マネジメント」にまつわるご相談についてお話ししたいと思います。
お悩み「マネジメント頑張ってNo. 1部署にしたらメンバーにクーデターを起こされた件」
30代後半 男性
10年くらい前に30人ほどの組織でマネジメントをしていたとき、若手が多いこともあって規律を重んじて厳しめに管理をしていた。ビジネスとしてもとてもうまくいき、会社で1番成長する部署となっていた。しかし、反感を持った部下が周囲の人間を巻き込み、クーデターを起こされてしまった。
仕事に対して厳しく指摘されることに耐えられなくなったのだと思います。
あとはメンバーが自分より若い子のほうが評価されていると感じたのもあったのかもしれません。
10人くらいでまとまってきて、あなたが上司なら会社辞めます、みたいなことを言われてしまいました。個々が本当に思っていたかと言うとそうではなかったようです、「もう少しトップダウンでない形でワイワイやれたらいいな」くらいの人たちもそれに乗っかったって感じでした。
おそらく自分の口調もあったのかもしれませんが、その他にどんなことをマネジメントで気をつけたらよかったのでしょうか?
頑張っていた分だけ予想外にメンバーからこんな申し出を突然されて驚きやショックは大きかったことでしょう。さて、どのように乗り越えるべきか、どのようにマネジメントを改善すれば良いかを考える糧にしましょう。過去の出来事を糧にし、新しいステップを踏み出すためのアドバイスをここにまとめてみました。
ポイント1 リフレーム「みんながヘタレじゃない、自分がタフなだけ」
まずは、自分自身の捉え方を変えてみましょう。相談者の方は、非常に仕事熱心で、ガッツや忍耐力にあふれた方だと思います。そのタフさは、どんな経験から培われたものでしょうか?部活の経験、挫折を乗り越えた経験、目標に向かって全力で走ってきた経験など、何かしらの達成体験があったのではないでしょうか。
そういった経験を持つ方だからこそ、自分の耐久力は他の人よりも強いことを認識し、「自分はみんなより力持ちなんだ」と自分を褒めることも大切です。若手に対して厳しい指導をすることで成長を願っていたはずですが、仮に自分が100キロ耐えられても、経験の浅い人たちは50キロが限界かもしれません。
どうしても人は長い距離を走る時「まだまだ足りない」気持ちがついつい強くなり、常に乾きや不足を感じてしまいがちです。もちろんそれがガッツにもなりますが、目標に向かいつつ「自分には十分力もあるんだ」と少し自分に対して労う言葉をかけられたらよかったのかもしれませんね。自分に厳しくしすぎず、心の余裕を持つことができれば、周囲とのコミュニケーションにも柔軟性が生まれたかもしれません。
心のコップが「半分しかない」ではなく、「半分もある」と捉えることで、新しい視点や余裕を得ていきましょう。
ポイント2 「抱え込み過ぎず、コミュニケーションに長けたメンバーを参謀にする」
リーダーとして、すべての責任を一人で抱え込むことは非常に大変です。業務だけでなく、メンバーのケアやフォローも分担することが重要です。コミュニケーションに長けたメンバーや、メンバーの状況に精通している人がいれば、その人にフォローをお願いすることも一つの方法です。
集団の精神衛生を保つためには、厳しく指導する役割と、優しくフォローする役割を分担することが大切です。背中を預けられる人を作ることで、メンバーからのフィードバックや一致団結のためのヒントを得られ安くなるものです。
また規律を重んじていると相談内容にはありましたが、メンバーのルールを守らせる力を育みたい時こそ父親的なリーダー、母親的なリーダーの2軸を用意するのが発達課題の観点からも有効ですよ。
ポイント3 「PM理論」
PM理論とは、パフォーマンス(Performance)とメンバーのケア(Maintenance)のバランスを示す理論です。Pが大文字でMが小文字の状態は、業績は良いがメンバーケアがおざなりになっている状態を示します。一方、pが小文字でMが大文字の状態は、業績が滞っているがメンバーケアは十分である状態です。
理想は、PもMも大文字でバランスが取れている状態です。他の部署のリーダーとこの理論を照らし合わせることで、自分のチームの現状を把握しやすくなります。業績だけでなく、メンバーの精神的な健康も定期的にチェックすることが大切です。
ポイントのまとめ
リフレーム
「他が甘えているのではなく、自分が人よりもタフすぎる!」という視点を持つ。
抱え込み過ぎず、コミュニケーションに長けたメンバーを参謀にする
役割分担をしてメンバーのケアを行う。
PM理論で定期的に業績とメンバーの精神衛生をチェック
バランスの取れたチーム運営を心がける。
過去の経験は決して黒歴史や苦い傷として捉える必要はありません。それを通じて人生で大切にしたいものが見えてきたのではないでしょうか。優しさ、展望を眺める姿勢、そして強さ。それらは人生をより豊かにするための必要な挫折だったのかもしれません。相談者さんが頑張り屋さんであることは変わりません。この経験を糧に、さらなる成長を遂げてくださいね。
人間関係やマネジメントの難しさを感じたときには、ぜひ自分を見つめ直し、時に誰かに頼りながら少しずつ前に進んでいきましょう。補完しあってマネジメントする側も人として成長し合うのです。相談者さんの頑張りが、必ず周囲にも良い影響を与えているので自信を持ってこれからも頑張り続けてください!
終わりに
第6回目「ノームの人間関係お悩みショートラジオ」アーカイブはこちらから視聴できます♪
⬇︎
https://twitter.com/i/spaces/1jMKgmkBDOgJL
1つの関わり方の工夫として似たような状況時には参考にして下さい、またみなさんの大切な人が似たような人間関係トラブルにあった時は「こんな考え方もあるよ」とそっと伝えて心を楽にしてあげて下さい。
人間関係のお悩み相談やコミュニケーションレッスンなどご希望の場合も気軽にご連絡ください、またお悩みも大募集していますのでドシドシくださいね!
ここまで読んでいただきありがとうございます、新しい視点や考え方を得てみなさんの人生が向上することを願っております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?