社会リズム療法(SRM)で双極性障害の治療を図ろうという試み:01

あうらです。双極性障害という、いわゆる気分の波が自分で制御できないレベルで激しい、みたいな病気と診断を受けています。あんまり公表したくはないんだけどこの記事を書きたい!って思いの方が強くなってしまったので書いてます。偏見が怖いから言いたくなかったんだけど知ってもらいたい、難しいラインで揺れつつ書いてしまった…。Twitterから読みに来てくださった方、ここで見たことはくれぐれも内密にお願いしますね(笑)

社会リズム療法ってなに?

社会リズム療法は、SRM:ソーシャル・リズム・メトリックとも呼ばれているようです。簡単に言うと、日々の行動と気分の波を記録して、自分がどんなときに躁状態やうつ状態になりやすいのか把握しよう!そうすることでストレスに早めに対処し、双極性障害による日常生活や仕事への悪影響を減らそう!っていう療法です。

双極性障害を治療する方法として、薬物療法や睡眠の記録を取る方法は有名ですが、社会リズム療法はまだあまり知られていないし実践されている方も少ないのでは?と思いこの記事を書こうと思いました。

読み飛ばして頂いても構いませんが、以下に社会リズム療法について、日本うつ病学会からの引用を記載します。私が考えた民間のエセ療法じゃないよ、ということをご理解いただけますと幸いです。

5. 双極性障害の精神療法 〈対人関係・社会リズム療法(IPSRT)〉
双極性障害に対しては薬物療法が不可欠ですが、精神療法を併用することに
よってその効果をさらに高め、病気の経過や周りの人との関係を改善することができます。ご本人が日々の生活で気をつけていただくポイント、「3.双極性障害とつきあうために:患者さんご自身が心がけること」の中で、4) 生活のリズムを整えること、5)ストレスとの付き合い方を学ぶこと、をお伝えしました。この二点を、精神療法によって身につけることができます。そのような効果が検証されている精神療法の一つに、対人関係・社会リズム療法(interpersonal and social rhythm therapy: IPSRT)があります。双極性障害の治療法として米国で開発され、対人関係療法(IPT)と社会リズム療法Ver.925(SRT)を組み合わせたものです。薬物療法と併用することによって、躁状態やうつ状態の予防効果、うつ状態の治療効果、うつ状態から回復する際の心理社会機能の改善効果が示されています。気分安定薬を服用中の患者さんが新たに躁状態やうつ状態へと至る主なパターンには、(1)薬を決められた通りにのまなくなる、(2)ストレスを伴うような生活上の出来事(特に対人関係上の嫌な出来事)、(3)社会リズム(生活の時間と社会的な刺激の規則正しさ)の乱れ、があると言われています。対人関係・社会リズム療法では、「ソーシャル・リズム・メトリック(SRM)」(うつ病学会のホームページをご覧下さい)という表を用いて、社会リズムを規則正
しくすると共に、対人関係療法によって、対人関係ストレスを減らし、生活上の変化への適応をスムーズにしていきます。
また、双極性障害では、症状のために対人関係がうまくいかなくなることが多いのですが、対人関係療法はその点にも働きかけ、対人関係を円滑にし、ストレスを減らしていきます。 出典:日本うつ病学会 双極性障害委員会 pdf『双極性障害(躁うつ病)とつきあうために』p24

なんで社会リズム療法で治そうと考えたの?

今の自分の気分の状態を知り、何があった時ストレスをためてしまうのかなど傾向を知りたかったからです。現在私は就職活動中なのですが、傾向をしっておくことでうつの予防になるし、入社後絶対役立つと思ったからです。また私は障害者枠でなく、一般枠での就職を考えています。就労移行支援サービスの利用も考えたのですが、手帳の手続きやプラン立てにめちゃくちゃ時間がかかりそうで、なんならその前に内定が決まりそうだったので止めました。就労移行支援の中でも定着支援が魅力的だったのですが、それを受けられない以上、早期退職の再発防止のためセルフコーチングがかなり重要になると思っています。そういった意味でも、毎日の気分変動のログを取っていくのが大事だと思ったからです。

実際どうやってやるんですか

この方のnoteを参照し、行動項目と時刻を自分流にアレンジしました。表は、日本うつ病学会の双極性障害委員会が作成したテンプレートをもとにExcel(Googleスプレッドシート)で作成してみました。

行動とその目安の時刻、誰と過ごしたか、どれくらいの距離感で接したかを1日ずつ書き込めるようにしました。また一週間を振り返ってどうだったか、目標時刻の設定は適切か(無理のある設定では達成できなかったときに自己嫌悪に陥りそうなので)をかけるようにしました。あ、セルの結合忘れてますね。すみません。印刷しても枠線薄かったのでそんなに気にならないと思います。

↓がつくってみたもの。印刷して書き込んで使ってます。やってみたい方、よろしければ印刷してお使いください。

社会リズム療法

まとめ

タイトル通り、社会リズム療法(SRM)で双極性障害の治療を図ろうという試みについて書いてみました。ビジネスマンの方も自己啓発の意味で時間管理のためにライフログを取っている方も多いのでは?と思ってますが、それプラス対人関係と気分変動も記録しよう、というのが社会リズム療法でございます。双極性障害の方以外でも人間関係でストレス抱えがちな方は、応用して試してみても損はないと思います。

9/26にクリニックに行くので、とりあえずそこまでの1週間の記録をとってみます。どんなログがとれるか、実際気分のコントロールに使えそうか、私も楽しみな挑戦です。その時再度記事を書いてみようと思っています。また読んでくれると嬉しいです。

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