風花

手と手のひらを合わせて合わせ
そっと離せば青い糸

たるむ繋がり六花を裂いて
やまない影が傾いて

熱も手汗も客観性も
乾いた大気へ吸われていって

一切は自分で
自分が一切で

客観なんて言いわけだって
この身を産んだ冬がささやき

風花ふっと
目に入って

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