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さらりーまん麻酔科医のおすすめ本

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参考書マニアのさらりーまん麻酔科医がおすすめする教科書(たまに一般書)を紹介します! おすすめ度を⭐️で表してます.ぜひご一読を
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記事一覧

ホントに人生変わるかも.『小さな習慣』 〜続けたければ ”ベッドの上に置け”〜

重要度が高く緊急度の低いことほど続かないすでに肥満気味ならダイエット 食生活改善や軽い運動などの生活習慣病の予防 早寝早起き 禁煙したいと思っている喫煙者の禁煙 英語の勉強(英会話など) とるとよさそうな資格の勉強 読書  どれも大切です.よくビジネス書等でとりあげられる「重要度」と「緊急度」を縦軸横軸にしたマトリクス図(アイゼンハワーマトリクスというらしい).上記のものは「人生の質を高めるための重要度は高めだが,今すぐ必要なことではない」の代表たちではないでし

📚ナース・研修医のための世界でいちばん愉快に人工呼吸管理がわかる本

おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 難易度:⭐️⭐️☆☆☆(初めて学ぶ人〜) 破格の安さとわかりやすさ(私は苦手な)会話式の本  好き嫌いが分かれると思いますが,著者の古川先生と看護師さん,研修医との会話形式で進みます.私,会話形式苦手なんです・・笑.どうしてもこの手の本は余分な会話やギャグが挟まれがちなので・・.ただそれが好きな人もいるのでなんとも😅 これだけでは足りないけど,薄いし安いし読破できる本  看護師さんや研修医君が良い感じに質問してくれるので,内容は初学者に

どれかは持っとくべき解剖の本:解剖学はなぜつまらないのか?

解剖と生理は,単語と文法  「生理学」と並んで嫌いな人が多い「解剖」.でもしっかりと勉強すると生理学と同様「最強」の理論武装の一翼を担うことができます.外国語習得のコアが「単語」と「文法」,あとは「実践」なのと同様に,医学でも「解剖学」と「生理学」がコアなのです.  そういうわけで今日は医学のキホン,「解剖」の教科書を紹介したいと思います.でもたくさんあるなかでどれがよいのでしょうか?  解剖も「美しいイラスト系」「シェーマが多いゴリゴリ教科書系」「実物系」とさまざまで

Hadzic's 超音波ガイド下末梢神経ブロックと解剖

おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ レベル:⭐️⭐️⭐️⭐️☆(麻酔科専門研修〜麻酔科専門医) 私的には一番ぐっときた教科書 数多ある超音波ガイド下末梢神経ブロックの教科書.参考書マニアの私はブロックが流行り始めた10年ちょっと前ごろより新しい関連本が出るたびにとりあえず購入してきました.  イラストチックな本,Q&A形式の本,ケーススタディ系の本,献体されたご遺体を使用したものetc….基本的にハズレという本はありませんでしたが,一番はこのHadzic's 超音波ガイド下末

周術期管理チームテキスト第4版

総合おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ レベル:⭐️⭐️⭐️☆☆ とりあえずマストには違いない  おそらく,自分でステップアップのために管理チームの資格を取ろうと思った人も,職場で数年経ったらとりあえず試験受けろと言われた人もみんな持ってる教科書だと思います.  持ってなかったら買いましょう!公式が出している教科書なので持たない理由はありません.値段もあまり高くないですし・・💸 でも結構難しい・・・読破は大変  職場で数人が管理チームの試験を受けるにあたって勉強会をしてい

Audible,Audiobook,超おすすめ!

↑現在両サービスとも最大2ヶ月無料期間あり(amazonは会員のみ,Audiobookはクーポン使用.期限あり) オーディオブック聴いてる? みなさん、オーディオブックって使ったことがありますか?え?ない?知らない?😳 オーディオブックは「プロ(のナレーターや俳優など)が市販されている本を朗読したもの」を聞くサービスのことです! 日本でもここ10〜15年ほどでそれなりに広まってきているような気がしますが、アメリカなどでは結構昔からテープに吹き込まれた書籍を車の運転中な

麻酔への知的アプローチ

おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ レベル:⭐️⭐️⭐️☆☆(対象:初期研修〜麻酔科専門医研修初期) 誰がいつ読んでもいい感じの名著  麻酔科領域では言わずと知れた稲田先生の名著ですね!いわゆるマニュアル系ではなく読み物系.麻酔分野をざーっとさらうにはとても良い本.  内容も研修医〜麻酔科専門医研修初期に目を通して把握しておくと丁度良いです.  初版はなんと1990年で私がまだ中学生の頃👦.数年ごとに版を重ね2024年9月現在で12版.歴史を感じます.値段もこの分量にしては

麻酔科研修チェックノート 改訂第7版

総合おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ レベル:⭐️⭐️☆☆☆(対象:研修医・周術期管理チーム)  麻酔科研修医や周術期看護領域の教育では日本でも3本の指に入る(と勝手に思っている)讃岐先生の鉄板本です. 麻酔科研修ではとりあえず黙って買っとけ 現在第7版.麻酔への知的アプローチと並ぶロングセラーで,麻酔科研修医では知らない人いないんじゃないか,くらい普及している本です.  数年おきにこまめに改定されていて,最新の薬剤やデバイスにもキャッチアップできます.  読み物的ではな