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「生きていけない」という幻想


COCOです🎈


仕事をせず、父に養ってもらっている状態が続くと、「もし、父がいなくなったら、私はどうなるんだろう」という不安が、襲ってくることがあります。


「今の自分のままじゃ働けないし、それじゃあ生きていけないよね・・・」

・・・ちょっと待って!本当に、生きていけない?

恩師が思い出させてくれた、私たちが持つ大切な権利のこと、自分が持っている力のこと、改めて振り返ります。


将来の道筋を描けない


私は今、仕事をしていません。適応障害になって、退職し、療養をしているからです。

生活は、ありがたいことに、父に支えてもらっています。扶養に入り、養ってもらっている状態です。


その状況の中、「もし今、父がいなくなったら、生きていけない」という思いが、常に頭を占拠していました。

今の自分の状態では、働くことはできないし、そうなると、生活費が賄えなくなるし・・・


そして、その考えの延長で、こんな不安も感じていました。


調子が良い時、将来、どんな仕事ができそうか、考えてみるのですが、どうも、ピンとくる形で、描くことができないのです。

どの仕事や資格なんかを想像してみても、どれにも懸念点があって、それが、自分に乗り越えられるものなのか分からない・・・そんな感じ。


父がいなくなったら生活できないのに、自分で稼いでいくための方法すら、見つけることが出来ない・・・

そうなると「この仕事につけば大丈夫そう、という、道筋を見つけられない自分は、生きていけないんじゃないか」という不安が、どんどん膨らんでいきました。


本当に、生きていけないのか


そんな漠然とした不安を抱えながら、いつもお世話になっている、大学の恩師のもとへ、相談しにいくことに。

かくがくしかじか・・・将来の仕事を見つけられないので、生きていけないんじゃないかと、不安なのです・・・と。


そこで、恩師から一言。


「あのね、最悪、生活保護があるからね。今、お父さんがいなくなっても、彼氏に振られても、野垂れ死ぬことは、絶対ないから。」

はっとしました。そうだった、私、死なないんだ、と。

もちろん、生活保護があることは、昔から知っていたけれど、

自分の力でどうにかお金を用意しないと、生きていけないんだというイメージの方が、強く頭に刻み込まれていたことに、気づきました。


さらに、もう一言。


「そもそもね、そうした社会の仕組みがあることを知っていること、それは当たり前のことじゃない。しっかり教育を授けてもらった証。その"知"があるかぎり、大丈夫なのよ。」


「命を続けるためには、自分で稼げないといけない・・・」と、キリキリ追い詰められるのは、少し焦点がズレていたようです。

死なない自分、社会の仕組みを知っている自分、助けてほしいと声をあげられる自分・・・

そんな自分に、もっと自信を持って、安心してもいいんだと、ちょっとだけ、肩の力が抜けました。


今の私に、大事なこと


もちろん、「生活保護を貰えるから、仕事もしなくていいし、今の健康状態でもいい」というわけではありません。


ただ、焦らなくていい、ということ。

仕事をしないと、命を続けていけない・・・と、過剰に不安になる必要はなく、自分のペースで歩めばいい。


恩師には、「今は、仕事をどうするとか、遠い未来のことを想像で描くことよりも、今の自分をしっかり生きることに集中した方がいい。」との、アドバイスもいただきました。

(この話は、また別の記事で、詳しく書きたいと思います。)


何はともあれ、命ある自分をしっかり抱きしめて、ゆっくり歩んでいこうと思ったのでした。


COCO🎈

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