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役所とベンチャー企業を経験して気づいた自分の心地よさと関心ごと

地方自治体から一変、ベンチャー企業に就職して5ヶ月が経ちました。

最近、今の会社や仕事に対して「いいな」「嫌だな」と思うことに対して、以前よりかなりメタ認知できるようになってきていると感じます。

役所とベンチャー企業、敢えて真逆の環境を選んだ結果、それぞれに対して自分の適性やもやっとポイントがよくわかるようになってきたので今日はそんなお話を。

役所とベンチャー企業、単純な対立構造ではない

世間ではよく
・役所や大企業は閉鎖的でルールが厳しい
・ベンチャー企業は変化が多いし整っていない
とそれぞれ言われることがあると思います。

細かいことが気になる性格できちっとしているから役所や大企業が合う。
大雑把でいろんなことに挑戦したいならベンチャーが合う。

自分に合う職場環境ということで単純に考えるとざっくりこのようになるかと思いますが、もう少し分解してみるとどちらにも素敵ポイントともやっとポイントが点在していることに最近気がつきました。

役所のルールは心地いいけれど、身動きが取れない

想像に難くないかと思いますが、役所はなんでもかんでもルール化してあります。
マニュアルは庁内のグループウェアの中で探せばすぐ見つかるし、何をするにも何かしら根拠となる文書が絶対にある。

これについては私は元から何も感じていなかったのですが、ベンチャー企業はそもそもルールが少ない。

ベンチャー企業でこの環境を経験して初めて、「ルールがきちんとしているって動きやすいんだな」と当たり前のことを身をもって実感しました。

一方で、役所のルールは形骸化しているものも正直たくさんあったと感じています。

例えば、300ページくらいある絶対読まれない会議資料(そもそもこれを作ることの意義も問いたい。笑)、
ペーパーレス会議システムを導入しているにもかかわらずなぜか「印刷したものも30部ください。」と言われたことがあり、????となったことも。笑

「首長・副首長他管理職と、うちの保管用です。」と。
その中で一人でも全部に目を通す人がいるのか!?!?と思っていました。笑

印刷するのにプリンターも占領してしまうし、紙もインクも時間もすべてかなりの量を割くことに。

当時は「無駄でしかない!!」としか思っていなかったけど、今考えたら自治体DXの流れに従前ルールの意義も問い直すべきだよね!?

あと私の自治体ではフリーアドレス制を導入しようという行政にしては刷新的な動きがあったのですが、個人的には「まずこの紙文化をなんとかしてからでは…?」と思っていました。笑

みんなが自分の机の上に大量の印刷物をファイリングして置いているので、これらを格納するキャビネットがまた必要になってくるなど、なんともチグハグな取り組みだなあと思って見守っていました。

(正式導入の前に退職が決まっていたので、高みの見物していました。笑)

新しい動きを取り入れながら、同時に今あるものを見直すことがなかなか難しい環境なんだなあと、外に出て外から見て改めて感じます。

ベンチャー企業はごちゃついてるけど、変化に対しては前向き

今の会社は、まさに今いろんなことがルール化されつつある最中。

一応いろいろな決まりはできつつあるのだけど、マニュアルなどとにかくシートが多く、格納場所も一元化されていない。
かつそのルールもすぐに変わったりするので、みんなが「あれってどうなったんだっけ?」と言っている姿を目にします。

バックオフィス周りの規定も最近厳しくなり、「ルール多くて大変だよね〜?」と聞かれたことがあるのですが「むしろ慣れてます」状態。
ここに関して私は全くストレスなく、もはや経理の人に気に入られているのではないかとすら感じています。笑

この環境に置かれて初めて、「ルールがないって私にとってはストレスなんだな」と気づくことができました。

ルールというか根拠がないことが嫌なのかな…?
「決められた通りにそつなくこなす」が得意だけど何も決められていない状態で、根拠がないまま動くことにものすごく心もとなさがある。

これは役所にいた弊害なのかもとの性格なのかどっちだろう?と最近考えていたのですが、「とある事象の背景や理由を聞いて納得してからでないと動きたくない」という性質は元々もっていた気がするので、この点は以外と行政で合っていたのかもしれません。

一方で、変化に対する姿勢は今の会社の良いところだなと思っています。

最近、会社の売上が芳しくないとのことで、会社としてより良い成果が出せるようにと組織体制がガラリと変わりました。

これだけ聞くと会社に振り回されている感もありますが、この取り組みは会社の利益だけでなく、メンバーがより成績を上げやすくなるようにとの思いもあったとのことです。

「今の状態が悪いからよりよくするには?」を前提に取り組み方を変える。
これって当たり前のようだけど私にとっては新鮮な動き。

「動くこと・変えることがめんどくさい」「何もしなくてもまあ支障ないし」と私含め大多数の人が思っている環境にいたので、当然といえば当然ですね。

組織再編により実際にみんなの成績が上がっているかはまた別の問題、というかいろんな要因があると思うので割愛しますが、
上手くいかないことも資産というか、いろいろ試してみて最適解を探る動きはとてもポジティブに感じています。

組織再編後はやっと慣れてきた環境がすぐに変わってしまったことにストレスを感じていましたが、そういうものだと思えば飽き性なので意外とちょうどいいのかな〜などど最近は呑気に過ごしています。笑

真逆の環境を通じて自分の関心ごとが見えてきた

私は今営業職として働いていますが、ここでつらつらと書いてきたように、正直「売る」ことよりも今の会社のいろんな「整ってない」ことが気になっています。

そういえば公務員時代も、ぐちゃぐちゃだった共有フォルダを整理したり書類を綺麗にファイリングしたり、管理職が口頭で伝えてくる新しい構想をわかりやすく資料に落としたりする作業は好きだったし向いていたかもなと気づきました。

(根が大雑把なので整頓作業は途中で挫折することも多々ありましたが。笑)

営業職よりは、社内の中でいろんな作業をするポジションに配置してもらった方が自分にとっても会社にとっても良いのでは?と最近思っています。

社内の中の作業と言ってもいろいろポジションはあるので、どこが最善かはまだまだ探っていく必要がありますが、やってみないとわからない部分もあるかなと。

何はともあれ、「楽しい」「イライラ」など仕事をしながら湧いてくるさまざまな感情をそのままにせず、「自分はこれが好きなんだ」「これは違和感なんだ」とメタ認知して自己分析に繋げられるようになったことが少しだけ成長かな。笑

今は変化の大きい環境にいるので、いろんな変化を通して、できればいろんな仕事をやらせてもらいながら、自分への理解と会社や社会に提供できる価値が何なのかをさらに深めていきたいなと思う今日この頃です。

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