ヤシの木と宇和島 ――愛媛の南であふれる南国情緒?
愛媛県の南部に位置する宇和島市。ここにもヤシの木が植えられています。
鉄道の玄関口であるJR宇和島駅前に植えられたヤシの木たち。列車で南へ南へと進んだ終着駅を出ると目に入るヤシの木に、降り立った人は何を感じるのでしょうか。
駅前を通る国道320号の道路沿いにはヤシの木が立ち並んでいます。ここは、街路樹の景観が優れている場所として「新・日本街路樹100景」(読売新聞社主催)に選ばれています。
このワシントンヤシは1964年頃に街路樹として植えられたとのこと。車道が拡幅されて緑地帯が改修されたのをきっかけに、徳島から33本のヤシを取り寄せたようです。
徳島駅前のヤシについてはこちらの記事⇒https://note.com/byakko0583/n/nd81e7519808f
宇和島自動車のページによれば、このワシントンヤシは「旅する人に南国の雰囲気を味わってもらい、宇和島の印象が残るように」という意図で植えられたようです。
植えられた当時は、新婚旅行で「南国」が目的地にされたり、「ハワイブーム」が巻き起こっていた時代でした。
宇和島の駅前通りに植えられたワシントンヤシも、そのような世間の風潮の中で植えられたものなのかもしれないですね。
では、そんな南国やハワイとヤシの木のイメージはいつから紐づいていったのでしょうか。
拙著『雰囲気ヤシの木』では、南国のイメージだったり、シティポップの象徴だったり、色々なイメージが含まれているヤシの木というものについて、豊富なカラー図版を交えながら様々な観点で考察しています。
書籍版・電子版ともにBOOTH(https://booth.pm/ja/items/5988359)にて販売しています。
その他、大阪にあるZINEのお店「シカク」さんでも販売しております(https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=182255411)
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