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自分の夢を叶えてあげる。ただ、それだけで良い②

さて。ステージダンサーを目指すことになった私。
発表会の2ヵ月前、ついに練習が始まった。
この時期になると発表会に専念するため、全16チームが曜日や時間を分けての発表メンバー毎の集中練習となる。

仲良しグループが出来上がった状態の大人数の中に飛び込むのが苦手な私。大人になってもそれは変わらず。
案の定その日も、とっても緊張していた。
まずはメンバーみんな集まっての自己紹介。周りの顔ぶれを見たとき
耳のすぐ横で大きな「終了の合図」が聞こえた。

若い!!!!!!若すぎる!!!!!!!!!!!
予想していたよりも遥かにみんな若い!!!!!!!!!!!!!!
どう見ても高校生くらい。
たまにパラパラと大学生っぽい子がいる。
明らかに一人、絶賛社会人な私がいた。

だけどくじけるな、わたし!!!
そんな事も受け入れた上で挑戦をしようと決めたのだろ!
大丈夫!年齢は関係ない!!みんな優しく対応してくれるはず!!
そう自分を励まし続けた。

私たちのチームはStreet Woman Fighterという韓国で爆流行りしたダンスのサバイバル番組のナンバーを踊るチームだった。
K-popアイドルの踊りとは違い、Theダンサーの踊りなので、かなりの高レベル。
なので、出演する周りの子たちのダンスレベルもものすごく高い・・・。




本番当日見て分かった事。
うちのナンバー以外でも掛け持ちで出る子も多かったんだけど、その子達が他のチームで出る時、だいたいみんなセンター張って踊ってたわ。
そりゃ上手いわけよ。うまい子達の集団だった訳。
そこに転がり込んでしまった初心者のわたし。
Oh   My   God.



「大丈夫!年齢は関係ない!!みんな優しく対応してくれるはず!!」
     ↑↑↑
訂正しよう。みんな結構ドライ( ;∀;)

上手い子集団だから?!?!本気すぎて?!?!
てゆうか先生も本気になりすぎて怖い!!!!!爆
あれ??先生いつもはもっと優しかったんだけど。ありり??!!!
そしてちゃんと振り落としもしてくれない??!!

「Street Woman Fighterの本人達の動画がYoutubeにあがってるから
それ見てしっかり自分で研究してきてよ!時間がないから個人でちゃんとやってきて!!!!!」

ぇえーーーーーーーーーーーーー
マジすかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?!?!?!


という事でスパルタレッスンが始まり、必死に食らいついていく私。
たまに生意気ガールにキツイ事言われて、
ティーンエイジャー相手にとってもビビッていたけど(笑)
私はここにいて良い存在!
私が認めてるんだから大丈夫!!と自分だけを見る様に努めた。

何度も何度も練習を重ね、動画で研究をし、
段々とコツを掴んできて、うまい子と私の違いとかに気が付くようになった。
あ、ここで首を使って踊るのか。とか、膝を使うとより迫力ある様に見せれるなとか。
多分このスパルタンレッスン受けてなかったら気が付かなかったと思う。

本番があと数日に迫ったある夕方。一人山の上で夕日に照らされながら
練習をしていた。
その夕日を眺めていたらこの感情が出てきたんだ。


この気づきがあってから、またさらに変わった。
表面上ではここにいて大丈夫って言い聞かせてたけど、
「脇役としていて良いよ」って
深い所では思ってたみたい。
だから。「主役としていて良いんだよ」
って言ってあげた。

私の一番の見せ場
私がセンターになる瞬間。
周りの子に比べればほんの一瞬だけど、でもその瞬間だけは私の物だから。
一番輝くと決めた。
そのパートを踊るたびに心の中でハッキリ言っていた。

「そうです!!!!!!私が主役です!!!!!!!」

って☆彡笑


つづく

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