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サブ4できました!(ネットタイムで) 北九州マラソン レース振り返り
サブ4を目指して参加した北九州マラソン、グロスは無理でしたがネットタイムでサブ4達成できました!
グロスタイムが4時間3分後半
ネットタイムが3時間57分40秒でした。
サブ4を目標にしてはいましたが、正直実力的にやや高すぎる目標だと思っていたので、うれしさとともに、うまくいきすぎて自分でも驚いています。
というのも、去年12月の袋井マラソンがネットで4時間34分、更に去年3月のびわ湖マラソンに至っては5時間7分でした。そんな自分がサブ4を狙おうと本気で思えたのは、お気に入りのシューズ、アディダス アディゼロ EVO SLと出会えたからこそ。
そして、note、沿道で応援してくださったみなさん、ありがとうございました!励みとエネルギーになりました。
どんな風に走ったのか、自分へに備忘録の意味も込めて振り返りたいと思います。これからサブ4目指すよ、という方に何かしら参考になれば幸いです。
▼レース前の目標とレースプランはこちら▼
スタート〜5km まさかの入り5km 32分
スタートのロスタイムは6分ぐらい。
※ここからはネットタイムのデータを記載していきます。1kmごとはNike running アプリで計測したデータ。5kmごとのラップは大会公式の数字です
1km〜5km:31分56秒
心拍数:134〜146
入りの1kmが7分5秒、2kmも6分41秒と、サブ4を狙うには、だいぶ遅すぎる滑り出しに。スタート時の渋滞は覚悟していましたが、渋滞のペースが思ってたより遅くて身動きとれずどうしようもありません。
というのも、エントリーの申し込み時はサブ4を狙うなんて思ってもおらず、直近の持ちタイムも5時間オーバーだったため、目標タイム4時間30分か40分でエントリーしてたかも。そのためか、スタート位置がサブ4を狙うにはだいぶ後ろで、思わぬスロースタートになってしまいました。いわばエントリー時とレース時の走力時差トラップですね。
4kmすぎて人混みが多少ほどけてきたものの、出だし5kmは31分56秒とほぼ32分。もともと、焦らず入ろうと30分は想定していましたが、さらに2分オーバーはギリギリサブ4狙う身としてはだいぶ痛いロスです。
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6km〜10km 下り坂であえて刺激を入れリズムをつかむ
6km〜10km:27分29秒
心拍数:145〜148
入りの5km32分と想定外の遅さで入ったものの、とにかくここで焦らないことを意識。
一方で、このままペースをつかめず遅いペースにはまってしまうのでは?という不安がうっすら襲ってきました。
そこで、6km手前から7kmにかけての下り坂でピッチを上げて刺激を入れてみることに。まだ眠っている足とEVO SLを起こすイメージです。ただし足は使わず、あくまでピッチを上げてリズムを掴むことを意識。
これがうまくいって7kmの1キロは5分11秒。そこからEVO SLでの走りを思い出して、当初の目標ベース5分30秒から40秒でリズムよく走れるようになりました。
振り返ると、ここで意識的にリズムをつかみに行って、いつもの感じを取り戻せたことがとても大きかったかなと思います。
心拍数もうまく150以下に抑えられててよい感じ。
反撃開始。
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11km〜20km EVO SLと足の赴くまま これが『巡航』?
11km〜15km:27分47秒
16km〜20km:27分36秒
心拍数:145〜151
もともとのプランは、ハーフまでの前半でサブ4への貯金を作るつもりでしたが、入りの5kmの遅れを取り戻そうと、更にペースを上げるのは危険だと判断。もう一つの目標、「気持ちよく走る」を大事にして、予定通りのペースを刻むことを優先しました。
EVO SLでの走りのリズムを掴めたことで、この10km区間は、ほぼEVO SLと足が赴くままに身を委ねて、力を入れずにリラックスして走ることができました。
頭で指示しなくても、EVO SLと足が自主的に走ってくれて、上半身や心拍、頭も少しお休みしてるぐらいのイメージ。実際に頭は寝ながら走ってみようかと思えるほど、「流れ」に乗れている感覚がありました。
よくランニングで『巡航』という言葉見かけても、今まではピンと来ませんでしたが、この10kmみたいな走りのことなのかなと思いながら走っていました。
無理のない、快適なペースで淡々と一歩一歩前に進める。この10kmはよい走りができたのかと思います。
サブ4ペースにはまだまだ遅れをとっていますが、心拍数も19kmまで140台と理想的な形。
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21km〜30km とにかく30kmまで足を残すことを意識
21km〜25km:27分40秒
26km〜30km:27分41秒
心拍数:151〜172
6kmからよい形でペースを刻んできたものの、入りのロスが祟り、ハーフは2時間40秒ちょっと。事前のプランでは30kmまでに2分〜3分貯金を作って、そのあと耐え切るつもりでしたが、ハーフでまだ借金生活なので、30kmまでの貯金計画は完全に諦めようと判断しました。
代わりに、とにかく今のよいリズムをキープして、30km段階で足を残すプランに変更。30km以降しっかり走れる状況を作ることに望みをかけることにしました。
とはいえ、さすがに25kmあたりから足のさまざまな箇所に少しずつ痛みと疲れが垣間見え始めます。
ここで役立ったのが、練習でいろんなランニングシューズを履いて走ることで自然に培った「いろんな走り方といろんな筋肉」。
つま先にちょっと痛みを感じるときは、かかと着地でつま先を休ませる。おしりの大きい筋肉が疲れたときには、ストライド短くしてふくらはぎにがんばってもらってピッチで進める。などなど、疲れた箇所を少しずつ休ませながら前へ進みました。それぞれの体の部位でバイトのシフトを組んでるような感じです。
痛みや疲れがある箇所を、更に悪化する前に少し休ませる作戦。状況がひどくなる前に試せたのがよかったのかな、というのと、いろんなシューズで練習したことで、いろんな走りに対応できる、いろんな足の筋肉がついていたのかなとも感じました。
そして、EVO SLがかかと着地の走りでも優しく受け入れてくれて、しっかり反発してくれるのもありがたかったです。改めて、いろんな走り方に対応してくれる万能シューズだと感謝。
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<閑話休題 ここでジェルのこと>
レース前は10kmごとに摂取する予定だったジェルですが、10km地点ではあまり摂る気にならずスルー。20kmでもあまり気が進みませんでしたが、さすがに終盤の燃料切れ心配して、ひとくちふたくち摂取。すると、150だった心拍数が一気に170まで上がってしまい、目安にしていた心拍数が参考にならなくなってしまいました(苦笑)。
その後も一気に摂取する気にはなれず、30kmまで10kmかけて、ひとつのジェルをちまちま摂取しました。そして摂るたびに心拍数爆上がりでした。そういうもの?
31km〜40km フルマラソンを舐めない、の自問自答
31km〜35km:27分34秒
36km〜40km:28分00秒
心拍数:158〜165
いよいよ「ここからがマラソン」の30km。
足も体力も心拍も、疲れてはきていますが、まだ余力はある(気がする)。
とはいえ、「35kmまでは調子に乗らない」という、当初の戒め的レースプランを思い出し、ひとまず32kmまでは引き続き巡航継続することに。
その後も、35km、37kmといった節目の距離でペースを上げたい誘惑に駆られたのですが、その逸る気持ちを何度も抑えて、気持ちよく走れる今のペースを継続することを優先させました。
ここ最近のマラソンで、途中まで「これはいけるかも?」と思いながらいつも終盤歩いてしまっていたので、「いけそうな時ほど落とし穴にはまる。マラソンを舐めるな」の気持ちが強かったかもしれません。
そしてついにあと3kmの39km地点。3kmならここからペース上げても粘り切れるかも?と思ったところで、一番しんどいタイミングが来ました。
脳みそが揺れて、体に力が入らなくなる感じ。
思えばここまで、補給は20kmでとったジェル一つと給水所のスポドリと水だけだったので、さすがにエネルギー切れだったのかもしれません。
「これはさすがにやばいかも」と思ったところで幸運にも給水所が登場。スポドリを飲んで蘇りました。(まだ摂取していないジェル、腰回りに3つもあったんですが摂ろうとは思いませんでした。記憶が曖昧ですがジェル食べたくないぐらいに気分も悪くなっていたのかも
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40km〜ゴール 最後まで優しかったEVO SLのおかげで、少しだけ残っている力を絞り出せた
ここからは根性走り。体にあまり力が入らない中、動いてくれる腕中心に残ってる力を文字通り振り絞りました。
そんな中めちゃくちゃありがたかったのが、EVO SLが最後まで足に優しかったこと。
最近の大会では、終盤、足の裏が針で刺されたように猛烈に痛くなって走れなくなったのですが、EVO SLは最後まで着地の感触が柔らかくて、足の裏に全く痛みが出ませんでした。
体力的にギリギリの終盤でも、いつもと変わらず気持ちのいい着地感で、柔らかく守ってくれるEVO SLの優しさに、疲れもあってちょっと泣きそうになるほど感動しました。
ラスト1kmのラップを5分21秒で走れていて、自分でもよく粘れたなと思います。
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ネットタイムでギリギリですが、目標にしていたサブ4達成できたことはもちろん、「最後まで歩かずに走り切る」ことができたことがものすごくうれしいですね。
こちらが5kmごとのラップ表。
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5km以降は27分30秒〜28分の間で、きれいにイーブンペースで走れていて、自分でも驚いています。
特に今回は、あまり時計は見ずに、自分の感覚優先で走ってうまくいったのがうれしいですね。目安にしようとしていた心拍数も、ジェルを摂ってからは爆上がりしてしまったので、後半は体感を頼りに走りました。
記録によるとレース中、トータルで2600位も順位を上げていました!スタート位置が後ろだったこともあり、前にいる人を無限に追い抜き続けるレースになったのも、モチベーションの持続を後押ししてくれたかもしれません。
こうやって振り返ってみても、今回の大会は、いろんなものごとがすべていい方向に働いてくれて、奇跡的にサブ4できたのかな、とちょっと不思議な感覚になります。
フルマラソンは、どちらかというと密かな期待が叶わず、裏切られることばかりだったので、『こんなにうまくいく日もあるんだ』と思い返すたびしみじみ感動します。
改めて、noteや沿道で応援してくださったみなさん、ボランティアのみなさん、大会関係者のみなさん、北九州のみなさん、ありがとうございました。