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こころ

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#鎌倉

第1237回「煩悩を消したら…」

毎日新聞の川柳の欄に先月の末頃、

「煩悩を消したら僕も消えちゃった」

という句がありました。

私も、いくら坐禅しても雑念も妄想も消えませんという方に、雑念や妄想が消えたら、あなたもなくなってしまうのではありませんかと申し上げることがあります。

では「煩悩」とはそもそも何でしょうか。

まず『広辞苑』を調べてみると、

仏教語として「衆生の心身をわずらわし悩ませる一切の心理作用。

貪・瞋・
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第861回「プラムヴィレッジの方々と学ぶ」

ティック・ナット・ハン師というベトナム出身の仏教者がいました。

一九二六年お生まれになり、二〇二二年に九六歳でお亡くなりになっています。

私もその著作から多くのことを学ばせてもらいました。

ティック・ナット・ハン師はベトナムの臨済宗の僧でいらっしゃいます。

ベトナムを出て南フランスにプラムヴィレッジ・瞑想センターを設立し、多くの僧侶や在家の信者をご指導なされたのでした。

この度、香港・タ
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第814回「ストレスはエサ」

先日近藤瞳さんの地球ワークショップに参加しました。

昨年の六月にも一度参加したことのあるものです。

今回は修行僧のみの会でありました。

いつもお世話になっている藤田一照さんもご参加くださったのでした。

どんな内容かについては、昨年の六月十三日の管長日記「はだしで歩く」(https://www.engakuji.or.jp/blog/35216/) に書いていますので、参照してみてください。
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第736回「祈りとは」

坂村真民先生の『愛の道しるべ』には、「わたしの祈り」と題する一章があります。

「祈願という言葉を分析すると、祈は基督教的であり、願は仏教的である」と書かれています。

なるほど、仏教では「願い」という言葉をよく用いています。

それに対してキリスト教では、なんといっても「祈り」でありましょう。

そのあとに真民先生は、

「わたしは仏教の家に生まれ、満八歳のとき父が急逝した。

わたしはそれ以後
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