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言葉の使い方だけで数学的思考を手にする
深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」
Vol.39 2020.4.28号
ビジネス数学教育家、深沢真太郎です。
このマガジンはあなたの数学的思考力を飛躍的に高めるヒントをお伝えするものです。多くの大手企業やプロスポーツ団体などに採用されている研修プログラムがベース。実践し続けることでビジネスで使える数学的思考が身につきます。
数字と論理で考える力は説得力あるロジック作りに役立ちます。それはつまりビジネスコミュニケーションの質が劇的に高まる。それは突き詰めていけば、あなたの「稼ぐ力」を高める。これがこの授業のコンセプトです。
ではさっそく始めましょう!
【メイントピック】 言葉の使い方だけで数学的思考を手にする
あらためて、こんにちは。大変な情勢ですが、皆様はお変わりなくご無事でしょうか。そんな中、「学び」のためにいまお時間をとっていただき、本当にありがとうございます。
学べること。実はとても恵まれていることなのだと痛感します。短い時間ですが、お互いにとって良い時間にしましょう。
ではここからはいつも通り。
さっそくですが、次の文章を読んでみてください。
「数学とは言葉の使い方を学ぶ学問である」
さて、あなたの感想は? ピンとくる方もいれば、「??」な方もいるでしょう。特に多いのが、「え?それは国語でしょ?」という反応です。
数学:数字の使い方を学ぶ(計算手法を学ぶ)
国語:言葉の使い方を学ぶ
実はそんな認識でいる大人の方が多いのです。私の定義はそうではありません。数学とは、言葉の使い方を学ぶ学問なのです。
例えば台形の面積はどう求めるでしょう?(懐かしい)
台形の面積=(上辺+下辺)×高さ÷2
そう習った方がほとんどだと思います。もちろんこの公式は正しい。だからこの公式に当てはめて計算をすればあなたは正解を手にします。でもそれって、数学をしていることになるのでしょうか?? 私は「NO」と考えます。それは数学ではなく、単なる作業。指示された通りの作業をこなした。ただそれだけです。
では台形の面積はどう求めるか。
台形に対角線を1本引くと、この図形は2つの三角形に分かれます。
↓
三角形の面積は、「底辺×高さ÷2」であることはご存知でしょう。
↓
2つの三角形をそれぞれAとBとすると
↓
三角形Aの面積「Aの底辺×高さ÷2」
↓
三角形Bの面積「Bの底辺×高さ÷2」
↓
台形の面積は(上辺+下辺)×高さ÷2
こう考えることができる。私に言わせればこれが数学。ここまでが数学。伝わるでしょうか。
実は上記の矢印(↓)は言葉です。具体的には、接続詞といったものが多いでしょう。確認してみます。
台形に対角線を1本引くと、この図形は2つの三角形に分かれます。
↓(さらに)
三角形の面積は、「底辺×高さ÷2」であることはご存知でしょう。
↓(そこで)
2つの三角形をそれぞれAとBとする
↓(すると)
三角形Aの面積「Aの底辺×高さ÷2」
↓(一方で)
三角形Bの面積「Bの底辺×高さ÷2」
↓(ゆえに)
台形の面積は(上辺+下辺)×高さ÷2
数学とは、このように接続詞にあたる矢印(↓)でつなげ、論理構築をし、矛盾ない解を導く訓練をする学問です。計算なんて作業に過ぎない。本質はあくまで言葉。言葉の使い方を学ぶ学問。そろそろ、あなたにも伝わったでしょうか。
さて、なぜ私はビジネスパーソンの皆さんにこんな話をしているのか。
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