2024年上半期のベスト本 -思考の基盤を持つこと-
2024年上半期は63冊の本を読んだ。なるべく空いた時間に本を読み進めることを意識したためか、想像以上に読書していたことに自分自身が驚いた。今回もジャンルごとに良かった本を紹介していきたい。
評論
『映画を早送りで観る人たち』(稲田 豊史)
一時期「ファスト映画」という言葉が流行ったし、この本を読まなくても結論はある程度想定できるかもしれないが、重要なのはそこではない。本書中の「評論はその人の個性が最も如実に現れるもの」という主張こそが、「評論を読まなくても結論は明白だ