春だなぁ【140字小説】
ボーッと窓の外を見ていた。
桜がキレイな花を咲かせていた。
ときおり吹く風に、心地よさそうに身を震わせる。
花びらを風に乗せて、ピンクの波を作っているようだ。
「春だなぁ」
のどかな景色につい声が出でしまった。
パンッ!
「いって」
「春だなぁ坂下。先生の授業は退屈か?」
先生に出席簿で叩かれた。
〈了〉
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