気になる2024夏ドラマ5選。
一部はすでに放送がはじまっている夏ドラマ。一週間が待ち遠しいと思えるような作品に出合えることを祈って、気になるものを選んでみた。
1、BS松竹東急『À Table！（ア・ターブル）～ノスタルジックな休日～』
2023年1月から放送された『À Table！（ア・ターブル）～歴史のレシピをつくって食べる～』。主人公は、吉祥寺の近くの一軒家に暮らす藤田ジュンと夫のヨシヲ。演じたのは、市川実日子さんと中島歩さんだ。歴史上の人物が食した料理を、実際につくって食べるという斬新なドラマだった。これまで、マリー・アントワネットやソクラテス、マルコ・ポーロやベートーヴェンらの食べた料理を再現。人物たちのエピソードなどを添えて、いにしえの人々に思いを馳せてきた。
そんなドラマが、この夏戻ってくる。互いにマイペースで、ときどき遠くに感じることはあるが、幸せの尺度が似ているジュンとヨシヲ。藤田家の台所は、いつも整理整頓されていてピカピカだ。何より、2人の哲学が詰まっているような味わい深さがある。
続編ではノスタルジックな風景に出会ったり、祖母の代の「暮しの手帖」のレシピを使って懐かしい味を再現したりする。今回の原案は、暮しの手帖社発行の「おそうざい十二ヵ月」「おそうざいふう外国料理」という2つのレシピ本。ん？ 待って、私この本、フォローしている方のnoteで見たことある！ 不思議な縁を感じて、ますます楽しみになった。
2、フジテレビ『新宿野戦病院』
まさか、3クール連続でクドカンドラマを楽しめる時代がやって来ようとは。しかも小池栄子さんと仲野太賀さんのダブル主演。私にとっては、「何のご褒美？」と戸惑うほどの贅沢キャスティングである。
舞台は、新宿歌舞伎町にある古びた病院「聖まごころ病院」。土地柄、ここには日々さまざまなワケあり患者がやって来る。小池さんが演じるヨウコ・ニシ・フリーマンは、アメリカ国籍の元軍医。ある目的があって日本に帰国するが、ひょんなことから仲野太賀さん演じる美容皮膚科の医師・高峰亨と出会い、物語が動き出す。
共演者には、あら！ユイちゃん、梅子さん、直言、六ちゃん、雲野先生らが転生。さらにTBSだけじゃなかったのか馬場徹さん（当たり前）、大好きな生瀬さんに余貴美子さん、高畑淳子さん、柄本明さんも名を連ねている。
正直なところ、クドカン×TBSが好みなので予測不能。ただ、本人が公式サイトのコメントで「半分ほど書いてみて、ん？ 果たしてこれは…医療ドラマなのか？ とりあえず、自分にとっては新鮮なので、立ち止まらず、このまま進もうと思います」と発言しているので、緩急絶妙なバランスの医療ドラマ、ではなく人間ドラマが展開するのではないかと……。意外にも初共演という主演2人、凸凹コンビ（になるの？）のかけ合いが楽しみだ。
3、テレビ東京『錦糸町パラダイス～渋谷から一本～』
柄本時生さんと今井隆文さんプロデュースのドラマが始まる。柄本さんは俳優としても参加。賀来賢人さん、落合モトキさん、岡田将生さんといった同年代の俳優たちが共演する。
錦糸町の片隅で、賀来さん演じる大助はハウスクリーニング店「整理整頓」を営んでいる。車イスの裕ちゃん（時生くん）、後輩の一平（落合さん）ら幼なじみ2人も働いている。彼らが掃除するのは、いろいろな事情を抱えた会社や家庭ばかり。物語は、そんな彼らと、かつて起きた未解決事件や不祥事を告発するルポライターの蒼（岡田くん）を中心に進む。「整理整頓」と蒼の追った事件は、どのような関わりがあるのか。錦糸町を舞台に、人々の悲喜こもごもが描かれる。
4、TBS『笑うマトリョーシカ』
さっそく先週はじまったドラマは、人気の若手政治家とその秘書の関係に疑問をもった新聞記者が、彼らの闇に迫っていくストーリー。正義感の強い文芸部記者・道上を水川あさみさんが演じ、若手政治家の清家を櫻井翔さん、清家の有能な秘書・鈴木を私の玉鉄が（！）それぞれ演じている。
第1話を視聴したのだが、清家役の櫻井さんの笑顔がとにかく薄気味悪い（褒めてる）。 ストーリーでは鈴木が黒幕かとプンプン匂わせているのに、清家に神野三鈴さんみ（←ドラマの観すぎ 笑）を感じるのは私だけ？ 鈴木よりも清家に、得体の知れぬ恐ろしさを感じている。
冒頭からなかなかの衝撃だった。ああ、大好きな渡辺いっけいさんが！！ ちなみに、これまた大好きな筒井真理子さんも、道上の母親役で出演している。筒井さんは初回放送後の『A-Studio＋』にも登場し、意外な一面を見せてくれた。気になる方は、まだTVerで配信されているのでチェックを。
5、日本テレビ『GO HOME～警視庁身元不明人相談室～』
ラストは、小芝風花さんと白木！白木！ 違った、大島優子さんがバディを組む『GO HOME～警視庁身元不明人相談室～』。“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に帰す「身元不明相談室」をモデルに描いたドラマである。まずこの部署が実在していることに驚いた。しかし、年々身元が分からないまま無縁仏になる人は増えているし、ネットやテレビでもたびたび取り上げられている。少子化、貧困など多くの問題を抱えた日本社会で、明日は我が身である。
ドラマでは、捜査官として働く三田桜を小芝ちゃん、10歳上の同期・月本真を大島さんが演じる。警視庁が舞台だが、刑事モノとは少し気色が異なる模様。真実を追うとともに、人間に焦点を当てたストーリー展開を期待している。小芝ちゃんの演じる桜が、朝ドラ風のやる気空回り系だったらどうしようかと若干不安だが、さあどうなるか。
以上、個人的に気になる夏ドラマ5選でした！
他にも、引き続きカンテレ制作の『マウンテンドクター』や、日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』、松本若菜さん×稔さん（のイメージがまだある私……）、そして野呂ちゃんも出演する『西園寺さんは家事をしない』、生方美久さんが脚本を手がける『海のはじまり』、ちょっと遅いスタート（8/27～）だけど眞島秀和さんの『ROOM』などなど、今期もドラマが多数。まだミヤビと三瓶の余韻が続いており、なかなか次に気持ちがいかないのだけど、好みのドラマにひとつでも出合えますように。
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