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次元について考えるきっかけの本『フラットランド』

プロフィールのおすすめ本にこれを書くのを忘れてました。←


出会った経緯

最初に読んだのは2017年で、まさに頭をハンマーで殴られたくらいの衝撃を受けましたw(いい意味で)
2010年頃からずーーっと読みたかったのですが、2017年頃まで『フラットランド』は絶版本で高かったんです。
たまたまKindleで↓の本が99円で売られてることを知り(出会いが凄く引き寄せぽかった←)、読むことができました。
訳者の牧野さんは、学生時代に読んで感銘を受けたこの本が絶版で高くなってるのを憂い、Kindleで出版してくださったとのこと。これこそ世のため人のため。本当に感謝しています。尊敬。

*リンクを入れているけれどアフィリエイトではないのであしからず。
 純粋におすすめしたいのです!!
*今は講談社さんから出てますが、できれば↑を買ってもらえると嬉しいです(なお私個人は牧野さんとの面識はなく、勝手に感謝しているだけです←)

概要

この本が出版されたのは1884年ということで、ちょうど140年前ですね!
文化的にはとても男尊女卑な考え方が残っているものの←、次元の考え方は今なお色褪せない新鮮さというか知的に楽しめる内容になっております。

三行で概要を説明すると
・主人公は二次元世界に住むスクエア氏(四角形)
・三次元世界の存在であるスフィア氏(球)と出会う
・スフィア氏と出会い、世界の見方が変わってしまったのでした

二次元世界の設定がこれまたよく練り込まれていて、諧謔というか知的な笑いをくれてそれだけでも脳が満たされるのですが←、
なんといってもスフィア氏とスクエア氏のやりとりがたまらんのです!!!

たまらんかった部分

個人的に最も考えさせられたのは、以下の部分です。

「高さ」というのはね、長さのようなひとつの次元なのだ。しかし、君たちの世界での「高さ」は極端に低いものなので、簡単には知覚できないだけだ。

『フラットランド―二次元の世界から多次元の冒険へ Kindle版』
エドウィン・アボット・アボット (著), 牧野内 大史 (翻訳) 89ページより引用

3次元の上の4次元の4つ目の軸はよく時間と言いますよね。
3次元も時間が極端に短いので、簡単には知覚できないだけ??
最近時間は存在しない、本当は過去も現在も未来も同時に存在しているという話をどこかで聞いたが、そういうこと??
ただ、我々は時間の流れを感じることができる。ということは4つ目の軸は他にある??
それとも今この世界は時間を含めた4次元で、その上の次元はやっぱり別の軸を加えた5次元??
…等々、質問が次から次へと浮かび、色々と考えるわけです。ロマン…!

さらに、このやりとりの後、スフィア氏はスクエア氏を三次元の世界に連れ出します。
スクエア氏の目では、三次元世界がうまく見えず、立方体を見ても不規則な平面図形かのように見えてしまいます。
そこでスフィア氏が一言。

「君の目には平面に見えるのか。というのも目が光と影、そして遠近感に慣れていないからね。これはフラットランドでは五角形が直線に見えるのと同じようなものだ。しかし、実際にはこれが立体なのだ。君もふれてみればわかるだろう」

『フラットランド―二次元の世界から多次元の冒険へ Kindle版』
エドウィン・アボット・アボット (著), 牧野内 大史 (翻訳) 110ページより引用

これも個人的にはとても考えさせられたのです。
あくまで物語ではあるものの、上の次元は既存の感覚器官で知覚できるってこと??
逆に訓練次第で既存の感覚器官でも知覚できるってこと??
これは最近WingMakerを読んでて思ったのですが、流動性知性ってそういうこと??4次元を知覚するってそういうこと??
そして最近CIAを読んでても思ったのですが、リモートビューイングも時空を超えて働くからこの4つ目の軸を見ている??そして訓練すればある程度使えるようになる??
と。ロマン…!

ちなみにマジメに次元を考えてる人には申し訳ないのですが、
当時、2chオカルト板まとめのドイチュの勘違いさんにはまっていたのでさらに思考は広がり、
ドイチュの勘違いさんが言ってた↓もあながち間違いではないのか…?
・時間はパラメータ
・5次元(ドイチュの勘違いさん的にはこの世界は4次元)は脳の処理能力次第で認識できるようになる

とわくわくした気持ちで読了したのでした。

次元について考えることが好きな皆さまはぜひ読んでみてください!!


ネットのすみっこで、素晴らしい書物をこの世にもたらしてくれたすべての人々に感謝します…( ..)φ

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