Butterflies in the stomachという感情
こんばんは。とっても静かなGWが始まりましたね。
先日、『翻訳できない世界のことば (Ella Frances Sanders著)』という本を少しだけご紹介しました。
これは大人向けの絵本で、著者の言葉(=英語)には翻訳できない世界中の言葉が紹介されています。ここにも昨日の投稿で出てきた『積ん読』が出てきます。
ドイツ語やフランス語、イタリア語といったメジャー言語から、ウルドゥー語、ハワイ語、スコットランド・ゲール語など少数言語も紹介されていて、語学マニアの私にはたまらない一冊( ̄ー ̄)ニヤリ
この本のある言葉について、昨日の投稿にも登場したフィリピン人に説明してもらいました。それが
KILIG
フィリピンの公用語の一つ、タガログ語の言葉です。キリ(グ)と読むそうです。
個人的にタガログ語は昔フィリピンの学生の発音や文法の癖や弱点を知るために少しかじりましたが、言葉などはほとんど知りません。だから興味ある。
本の中にも説明はありましたが、実際に使用するときはどうなのか知りたかったので聞いてみました。
すると、
「感情がcrushしたときに使うの。
Butterflies in the stomach
って感じ。」
感情がcrush (潰れる、打ち砕く)?蝶がお腹にいる感じ?
とりあえずものすごく感情があふれて抑えが効かないのかな・・・?その後も聞いているとなんかもうものすごいドキドキするとか喜びを表しようがない感じのことを説明してくれました。ということで悪い意味じゃなさそう。
本にも、
The feeling of butterflies in our stomach, usually when something romantic or cute takes places. (蝶が私たちのお腹にいる感情、通常はなにかロマンティックか素敵なことが起こるときに使われる)
って書いてあるので、そういう意味なのでしょう。
しかし言葉って面白いなぁ。蝶がお腹にいて羽ばたいている感じの気持ちかー。わからんではない気がします。おしゃれですね。
逆に思い出したのが、日本語の「虫の居所が悪い」やら「腹の虫がおさまらない」といった使い方。
この場合の虫って癇癪玉のようなもので、それが体の中で暴れているような「怒り」の感情を表しますよね。
おなじお腹の中で虫が動いているのに、片や幸せな感情、片や怒りの感情。
面白い。
この本にはほかにもまだまだ面白くて私たちの知らない言葉が載っています。これだけで十分楽しい。
でも、同じ著者の『誰も知らない世界のことわざ』が今欲しくてたまりません…。節約の時なのに。涙