【DTM】作曲におけるストリングス・アレンジ[ストリングス・アレンジの考え方・2]
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■パッド的なストリングス■
パッドとは
…持続する音。アタック感が少なく音の立ち上がりはゆったりとしている。
ポップスにパッド的なストリングスを入れる場合、基本は各楽器一声で考える。つまり4ボイスだけでパッド入れてみよう。
■平行5度について■
まず注意したいのは平行5度。平行5度についてわかりやすく説明してくれている動画があったので、貼っておきます。
平行5度は禁則だというのは、倍音的にあまりすぎて響きが豊かにならないからで、和声で平行8度も同じく禁則だが、そもそも生楽器のサウンドにはオクターブ上や5度の倍音が含まれているし、この音程関係はメジャーでもマイナーでもない。筆者曰く「響き的に趣がないので繰り返すな」ということ。
和声学とは…
音楽を構成する縦の響き(同時関係=和音)と横の響き(経時関係=パート進行)の関係を学ぶ学問です。
バンドアレンジでよく見受けられるピアノの平行5度の実例。
コード進行を基に歌の伴奏をすると普通こうなる。
ギターで同じコードフォーム単純にポジション移動した場合が以下。
楽器的には間違いではない。このハーモニーをそのままストリングスに適用すると、ピアノでいう上から3番目の5度のC(ド)の響きがつまらなく、ギターでいうならトップの音が4度も下がってパッド的にはやや動きすぎ。それぞれ楽譜の赤い線で示した部分である。
パッド的な役割としてはあまり相応しくないので、この場合は横のつながりをきれいにした方がストリングスらしく聴こえる。アレンジの赤ではメロディーやベースの動きも考慮する必要がある。
サンプルがこちら
パートごとに分けるとこちら。チェロ以外のパートは凸凹にしないようにするイメージ。
■次回へ続く■
こんな禁則事項あったの知ってました?
私は知らなかったです。知らずにひたすら打ち込み作業をしていました。すごい勉強になりました。
次の曲からは気をつけます…
参考文献:SoundRecording2012年11月号
BU(◎)DOH
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あなたの一存で、これからの旅路を一緒に作っていけたらいいと思います。