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【DTM】作曲におけるストリングス・アレンジ[基礎理論編]

DTM関連の記事をFA-08の記事やコードの記事に混ぜようと思ったんですが、ちょっとごちゃごちゃしそうだったので、DTMはまた別でジャンルを作って書いて行こうと思います。

今回はストリングス・アレンジについてです。

世の中のいろんな楽曲にストリングスが使われていますが、そもそもストリングスって何ってところから、打ち込みの基本みたいなところをやっていこうとおもいます。

自分も学びながらなので、一緒に学ぶという感じで行けたらいいなと思います。


■ストリングスの構成楽器について■

 ストリングスストリングス聞くけど結局のところなんだろうという話をしていきます。

ストリングスとは?

・ヴァイオリン
・ヴィオラ
・チェロ
・コントラバス

など、バイオリン属と呼ばれる楽器の総称です。ストリングスっていう一言で上の楽器全部を指すことができます。

 これらの楽器はポップスやロックに最初から組み込まれていたのではなく、最初は伝統的なクラシック音楽氏の上で派生し、発展してきました。

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 こちらのDAWはLogicProですが、写真左のサウンド欄に書いてある楽器が全てストリングスです。標準搭載されているソフトウェア音源だけでもこれだけの種類があります。


■ストリングスの配置と人数バランス■

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 この図はストリングス編成のよくある配置です。クラシックの伝統に従ってこのように置かれてます。各楽器の音量差を考慮すると自然とこうなるそうです。

 ポップスにおける主な人数バランスはこうなります。

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 あくまで基本であるため、全てがこれに従うわけではない。


■各楽器の特徴■

ヴァイオリン(G2~G6)

 ストリングスの花形パート。音域的にもリードが取れる。4弦で低い方からG(ソ)-D(レ)-A(ラ)-E(ミ)になる。指板の短さから音程の跳躍、スケールの上下などの運動性能がいい。

 ギターとの違いは弦を擦って音を出す楽器なので、小さな音量で弾き始めてだんだん大きくなり、また小さくなるという演奏をいつまでも続けられる。この間感覚を知っておかないと、ストリングスアレンジのハーモニーやアレンジは間違っていないが、雰囲気が全然良くないという仕上がりになることが多い。ギターやピアノは一度音を出した後は自然な減衰に任せるが、ヴァイオリンは自在に操ることができる。

コントラバス(E0~B2)

 コントラバスの調弦はエレキベースと同じE(ミ)-A(ラ)-D(レ)-G(ソ)。アレンジの中でベースの音域や役割を理解していれば大丈夫。最低音はE0でエレキんベースと同じだが、マイクで集音する音はエレキベースと比べて丸くなりがちなので、あまりラインが際立つような演奏はさせないのが一般的。ポップスアレンジではベースとぶつかる場合があるので使わないことも少なくない。

 実際のアンサンブルの中での音作りは、例えばシンセ・ベースでは2基のオシレーター*のうちの1基を基準となるオシレーターのオクターブ上にチューニングして、ラインが目立つ音色にすることがある。コントラバスも60Hz~100Hzは欲しいが、オクターブ上のチェロを足してラインをはっきりさせるという使い方をすることが多い。

*オシレーターとは…音の元となる波形を作り出す部分に相当する

チェロ(C1~F4)

 チェロはコントラバスとセットで考えてアレンジすることが多い。音域はコントラバスのほぼオクターブ上。ベースパートを受け持つ。音域的には、エレキギターの低いレンジとかぶるが、ベースがいるのにギターの5~6弦で目立つラインが動き回っていたら邪魔になってしまう。チェロも必然的におとなしいイメージになる。

ヴィオラ(C2~05)

 ロック、ポップスの視点からストリングスを眺めたとき、ギターとベースがあるのに、その中間に楽器が必要か?という感じで最もイメージが掴みにくい楽器かもしれない。音域はチェロのオクターブ上。ヴァイオリン属ではヴィオラだけ中央ハ音の位置を示すハ音記号で表記される。ヴァイオリンで得られるサウンドでは細く、チェロでは硬いという場合の中間。

 ソプラノ/アルト/テノール/バスでヴィオラはテノールに当たる。つまり、コードの内訳が4ボイスあるとして、その中の上から3番目にあるボイスがテノールでヴィオラがその音域ということ。オペラ歌手のテノールとは違う。


■次回へ続く■

 今回は基礎理論について書きました。

 意外と音域とかって打ち込みしてるときは気にせずに作ってしまうので、これは絶対知っておくべきだと思いました。

 単音でやるのではなく、人数を重ねるとかもね。

 次回は、ストリングスアレンジの考え方を書きます。


参考文献:SoundRecording2012年11月号


BU(◎)DOH

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