【連載】残された人生は大学卒業まで!? #169 食わず嫌いのかたへ
ザ・クロマニヨンズ
ブルーハーツとハイロウズを経て、甲本ヒロトと真島昌利が今組んでいるバンド。
大きな事務所に所属せず、曲はずっとコンスタントに出しているものの、ストリーミングサービスに登場しない。
それに、CDはいつもレコードと一緒に発売されている。
なぜ今のデジタル時代に、レコードを発売するのか。
こんな秘密が隠されていました。
ヒロト「僕がロックを好きになって聴くときにはそれしかなかったんです。選ぶものじゃあなかった。選び取って僕はアナログが好きだって、アナログを選んだわけじゃないんです。アナログしかないんです。そういう状況で僕は音楽を好きになって聴いてきたんです。
それでいまはそれから何年も経ってCDが出てきたり、デジタル配信があったり、その中でみんなが選べる時代になったんです。どれを選んでもいいと思います。
だけど、選ぶんだったらば、知ってからにした方がいいと思う。知らないものを知らないままにするんじゃなくて、僕らは全部知ってます。配信の音楽しか聴いたことがないんだったらば、CDも聴いてみればいいと思う。それからアナログ盤も聴いてみたらいいと思う。それで自分の好きなものを選べばいいと思います。僕はアナログが好きだったってだけ。それだけなんです」
今ってなんでも便利ですよね。
家でご飯が食べたくなったら注文一つでUberEatsが届けてくれるし、気になったものを検索すればすぐ出てくるし、聴きたい音楽があればワンタップで聴ける。
それって便利な一方で、あまたある選択肢から食わず嫌いで勝手に自分の好きなものだけとってるのと同じ。
もしかしたら、自分の手を出していないものの中に、自分が一番欲しかったものがあるかもしれない。
今回言いたいのは、なんでも便利なものが一番じゃないよってことと、食わず嫌いってもったいないよってこと。
なんだか便利な方早い方自分の好きな方ばっかりに手が伸びて、もっともっと素晴らしい世界があるのに気づけてないと、すごくもったいないですよね。
音楽に限らず、なんでも知ってから決める方が、面白いことも意外とあるかもですね。
残りの人生でどれくらいのことを知れるのかな。
果てしない質問をぶつけて。
BU(◎)DOH