【FA-08】キーボーディストが書くFA-08の虎の巻[スタジオ・セット編]
このnote記事は、私が使っているRoland FA-08というキーボードについて綴っていくnoteである。
使い方がわからない箇所、困っていること、覚えたことを備忘録として残していくものである。
もし同じくFA-08ユーザーがいたら見ていただきたいし、これからキーボードシンセサイザーを買う上で迷っている方がいたら、この記事を参考にしてもらいたい、という気持ちを込めて書いていく。
前回の記事がこちら
今回の記事ですが、めちゃくちゃマニアックな上、多分持っていないとほとんど使わない項目です。
でも、どんなふうな設定ができるんだろうとか設定について知りたい方は読んでみてください!
それ以外の方は■<次回へ続く>■までスキップ!!!
■<メモリーについて>■
FAの記憶能力についてです。消せるやつ、消えないやつ、色々あります。
機能別に整理します。
「一時的なメモリー(テンポラリー・エリア)」
ここにはパネル上のボタンなどで選んだ音が一時的に記憶sれる。演奏するときは、テンポラリー・エリアの設定に従って音が鳴る。ここに記憶されているのは一時的なもので、電源を切ったり、他の設定を呼び出すと失われる。設定を残しておきたいときは、ユーザー・メモリーやSDカードに保存する。
「書き換えができるメモリー(システム・メモリー)」
FA全体のシステム設定を記憶しています。脳みそ。システム・パラメーターを記憶させるときは、システムの保存(後ほど)を実行。
「書き換えができるメモリー(ユーザー・メモリー)」
本体内部にデータを記憶させるメモリー。データを記憶させるときは、保存操作を実行する。
「SDカード」
バックアップとか、色々できる。
「書き換えができないメモリー(プリセット・メモリー)」
プリセット・メモリーのデータは書き換えができません。ただし、テンポラリー・エリアに呼び出した設定は変更できる。ユーザー・メモリーにその設定を保存しておく事ができる。
■<スタジオ・セット>■
トーンとスタジオ・セットについては
こちらで少し説明しましたが、少しずつ噛み砕いていきましょう。
スタジオ・セットっていう大きな箱があると思ってください。その箱の中には16個のカプセルがあって、そのカプセルの一つ一つの中に1つのトーン(音色)が入っています。
シーケンサーで曲を作る時は、スタジオ・セットの16パート全体を使います(マルチ・パート演奏)。
*シーケンサーとは…鍵盤やパッドの演奏を記録して、ソングを制作する事ができる機能のこと。とりあえず曲作りに使うものと思っても大丈夫そう。
マルチ・パート演奏では、パートごとにトーンやドラム・キットを割り当てて、アンサンブル演奏を楽しんだり、音を重ねて重厚な音色で演奏を楽しんだりできます。
さあ、謎の言葉が出てきました。マルチ・パート演奏とは
■<マルチ・パート演奏>■
複数のパートで演奏することをマルチ・パート演奏といいます。
複数、3つ以上のパートを使って演奏するとき、複雑な組み合わせで演奏するとき、またはシーケンサーで曲を作るときは、スタジオ・セットの16パート全体を使います。
1.[SPLIT]ボタンと[DUAL]ボタンを同時に押す
→[SPLIT]ボタンと[DUAL]ボタンが点灯し、マルチ・パート演奏状態になる。もう一度押すと、シングル演奏の状態に戻る。
画面にはいろんな表示が出てきます。(Rolandのリファレンスマニュアルを参照)
・スタジオ・セットのバンク、ナンバー、ネーム
ここの赤字でUSERと書かれていますが、表示は2種類あります。
◉PRST(プリセット)…書き換える事ができないスタジオ・セット。編集した結果はユーザー・バンクに保存される。
◉USER(ユーザー)…編集したスタジオ・セットは、このバンクに保存される。
カーソルを[STUDIO SET]に合わせて、ダイヤルまたは[DEC][INC]ボタンでスタジオ・セットを選ぶ。
カーソルを[STUDIO SET]に合わせて[ENTER]ボタンを押すと、STUDIO SET LIST画面が表示される。そのリストの中からスタジオ・セットを選ぶ事ができる。
・パート・ナンバー
・トーンのタイプ、バンク
この音源についての記事を参考にしてください。
・トーン・ナンバー、トーン・ネーム
・カテゴリー・ネーム、カテゴリー・ロック
・キーボードの状態(発音域など)
1.PART VIEW画面を表示させる。
2.カーソルでパラメーターを選び、ダイヤルで設定値を変更する。
→[SHIFT]ボタンを押しながらカーソルボタンを押すと、タブを切り替える事ができる。
パラメーターもめちゃくちゃあります
・Level/Pan…各パートのトーン、レベル、パン、MIDI受信に関する設定
・Keyboard…各パートの鍵域や、アルペジオをかけるかどうかの設定
・Output/EFX…各パートの出力先、コーラス、リバーブへ送る信号のレベル設定
・EQ…各パートにかけるイコライザー設定
・Pitch…各パートの音の高さ、ポルタメント設定
・Scale Tune…各パートのスケール・チューンを設定
・Vibrato…各パートのビブラート設定
・Offset…カットオフ、レゾナンスなどのパラメーターのオフセットを設定
・Mono/Poly/Legato…各パートのモノ、ポリ、レガートの設定
・Voice Reserve…各パートが確保するボイス数を設定
・MIDI Rx Filter…MIDIメッセージごとに各パートが受信するかどうか設定
これらについてはまた違う機会に説明します(私もよくわかっていない)
・トーン・レベル
こちらは上記の・Level/Pan設定で変更できます。
・キーボード・スイッチの設定
こちらをオンオフすることで、音を鳴らすパートを選ぶ事ができます。
1.マルチ・パート演奏の状態にする
2.音を鳴らすパートの[KBD]にカーソルを合わせて、ダイヤルでオン/オフを切り替える。
鍵盤を弾くと、キーボード・スイッチをオンにしたパートの音がなる。
複数のパートを重ねて演奏したいときは、パートのキーボード・スイッチをオンにする。さらに、キーボード・スイッチをオンにしたいいずれかのパートを、カレント・パート(現在選ばれているパート)にしておく。
スイッチがオフになっているパートは選ばれているときにそのパートのみの音で演奏できる。
キーボードスイッチの切り替えは、パッドの番号と対応しているため、そこを押すことでも変更できます。
パッドの使い方も後ほど(後ほど多すぎ)。
・アルペジオ・スイッチの設定
FAは自動的にアルペジオを演奏できる[アルペジオ機能]を搭載しています。この機能を使うと、抑えたキーに従って自動的にアルペジオが演奏されます。マルチ・パート演奏モードではアルペジオボタンを押すのではなく、こちらのパラメータで設定します。
・エフェクトの情報または状態
1.[MENU]ボタンを押す。
2.Effects Editにカーソルを合わせ、[ENTER]ボタンを押す。
EFFECTS EDIT 画面が表示される。
EFFECTS EDIT 画面では、エフェクトのルーティングを確認しながら、詳細なパラメーターを設定することができます。
トーンのエフェクト…MFX
スタジオセットのエフェクト…Chorus(CHO),Reverb(REV),Master Comp(COMP)
エフェクト・スイッチ…NS
FA 全体にかかるエフェクト(システム・エフェクト)…Master EQ,TFX
いろんなパラメーターがあって、それぞれかかり具合も調整できます。
・ソングの情報
これらの情報が一気に表示されます。画面いっぱいにいろんな表示が出ますが、後ほどと書いた項目については一つ一つゆっくり詳しく見ていきます。
■<スタジオ・セットを保存する>■
エディットしたスタジオ・セットは一時的です。残したい場合は保存しなければいけません。
1.[WRITE]ボタンを押す
2.Studio Setにカーソルを合わせ、[ENTER]ボタンを押す
3.ダイヤルボタンで保存先を選ぶ
4.[2]Renameボタンで名前をつける
5.[7]OKボタンを押す
6.[7]Writeボタンを押す
7.[6]OKボタンを押す。
■<スタジオ・セットを初期化する>■
1.[MENU]ボタンを押す
2.Studio Set Initにカーソルを合わせて、[ENTER]ボタンを押す
3.初期化する内容を選び[7]Selectボタンを押す
4.[6]OKボタンを押す
■<パートを初期化する>■
カレント・パートのパートの設定を初期化する
1.PART VIEW画面で[5]Part Initボタンを押す
2.[6]OKボタンを押す
■<次回へ続く>■
いきなりめちゃくちゃマニアックになりましたね。
とりあえずここで言いたかったのは、瀬亭をめちゃくちゃ細かくできて、演奏性能にも優れているし、ライブパフォーマンスにも優れている。なんなら一台で曲が作れちゃうよってことです。
次回へ続きます!
BU(◎)DOH
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あなたの一存で、これからの旅路を一緒に作っていけたらいいと思います。