いつ死ぬか分かっていたら、どうやって生きますか?~滅びの前のシャングリラ~2024年小説25冊
設定は決して斬新ではない
それでもハマってしまう物語がある。
この本は残り1ヶ月で隕石が地球にぶつかり、
人類が滅亡するという中で、
人々がどう生きるかっていうお話。
伊坂幸太郎にもそんな話があったなあ
この作家さんは初めてだったんだけど、
なかなか面白くて、
うん、好きですね、この小説。
簡単なあらすじとしては、
父親が死んだと聞かされて、
元ヤンの母親に育てられた男の子。
圧倒的な美貌で裕福な家で育った女の子。
男の子はいじめられっ子で、
女の子はスクールカーストトップ。
この二人が中心のラブロマンスか?
と思いきや、
男の子の破天荒な父親
女の子の意外な家庭環境
そして女の子が好きなアーティスト
色々な人の視点で余命1ヶ月を走り抜ける。
いや~昔の映画・・・
アルマゲドンではないけど、
地球滅亡と家族愛ってのは、
なんでこんなにも相性がいいのでしょうか?w
最終的には家族が基本になるって事かしら
キャラ的に誰が好きかで言うと、
やっぱり男の子のお母さんになるかなあ。
元ヤンで喧嘩も強いし気性も激しいけど、
息子が気の弱い優しい子に育ってる所とか、
1人で息子を育てている所、
いざとなったら絶対息子を助ける所とか、
かっこいいのよね〜
残り1ヶ月を宣言された人々は、
もう荒れまくるわけです。
殺人、強盗、レイプと無法地帯…
それでも登場人物の周りはさ、
最期まで生き抜こうと助け合う。
家族の絆を感じる作品だし、
どんな状況でも希望を持てるもんだなとか、
非常事態でも日常を大切にしなきゃだなとかね
何か考えさせられる所がある。
そんな温かさと、狂気な心理になる人間の弱さ
それを感じました。
エンタメ要素が強いので、
気負わず読める作品です。
年末年始とかに読んでみると良いかもね〜
小説はエンタメなので、
どれが良いとかはないけど、
家族愛とかに触れたいならオススメ