物理で読み解く!核分裂、核融合、原子炉とは何か?〜ミリタリーテクノロジーの物理学〜2023年115冊

突き抜けて頭が良い人は説明が上手い
この本の作者の多田さん、
こんな難しい物理を分かりやすく教えてくれる。
天才だなあって思います。

確か他にも1,2冊多田さんの本を読んだ事があって、楽しく難しい物理の世界を書いてくれたんですよね~

さて、本題のこの本のお話。
まず、武器というのは物理や化学、生物、数学等のサイエンスの力で出来ている。

つまり軍事力のある国は、
それを応用して新しいテクノロジーを生み出して、経済力も発展するわけです。

もともとインターネットだって軍事目的だしね。
アメリカのシリコンバレーも、
イスラエルのテルアビブの技術も、
軍というところから発展したわけです。

今、世界で発言権のある国はさ、
大体が最強兵器である核兵器を持っている。
その核兵器ってどういう仕組みなの?
ってのを分かりやすく教えてくれる本です。

ウラン、プルトニウムという物質を、
どうやって兵器にするのか、
原子核、中性子、陽子などの特性から、
それを教えてくれます。

核分裂だけでなく、核融合の話も、
そして原子力発電所の仕組みまで。

テレビでカズレーザーが頭いいと思ったのと同様に、作者の多田さんも上手に例えを使ってくれる。だから素人でも分かりやすい。

広島と長崎の爆弾の違いも分かります。

この本を何度か読めば、
核分裂とは何か、どうして大きなエネルギーを生むのか結構理解が進むと思いますね~

知的好奇心をくすぐる、優れた本でした!


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