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同じ不安でも新しい不安のほうが良い【40歳になったことだし】

コミックエッセイや本のイラストなどを描いて活躍されている森下えみこさん。
特にコミックエッセイが好きでよく読んでいた。
40歳、独身、フリーランスで、ひとり暮らしの森下さん。
私はまだ33歳で独身、ひとり暮らし、駆け出しフリーランス。
年齢は違うが、属性は同じな気がする。
30代でも20代と比べて落ち着き気味だったが、どこかちょっと焦り気味や周りの目を気にしていた森下さんも、40代になって悟りを開いているというか、あるがままに物事を受け入れているように、エッセイを読んでいると感じる。
久々に本を引っ張り出してきて、改めて読んでみたら今の自分にも通ずるものがあったので感想を書いてみようと思う。

40歳になったことだし

この本で一番衝撃だったのが上京をあっさり決めたエピソード。
静岡から仕事で東京に行ったついでに偶然寄った不動産屋さんで良い物件を見つけてしまい、思い切って上京を決めちゃう森下さん。
そんな簡単に決めちゃっていいの!?と思ったが、それぐらいポンッと決めないと、なかなか動けないんだろうなぁと思う。
ご本人もこんなに簡単に決めて良いのだろうかと後々不安になっているが、私もいつもそんな感じで物事を決めてしまうので気持ちは分かる。

でもきっと
同じ不安でも
新しい不安のほうが良い気がする

40歳になったことだし

この言葉が好きだなぁと思った。
私も色々な不安を抱えているけど、不安の種類でも新しいことを始める不安のほうが、前向きに感じるし、新しい不安なら感じても良いかなと思える。

40歳で上京というのも珍しいみたいで、会う人に「なんで?」と聞かれる森下さん。
森下さん自身もあまり相手を納得させる理由を言えなくて、悶々とする描写があったが、最後に自分の口からポロリと出た言葉が、まさにこれだ!という理由だった。

はい~なんかいろいろがんばりたくて

もうひとがんばりしたいかな

40歳になったことだし

難しいこと考えなくても、上京した理由なんてシンプルだった。
私も自分が決めたことに色々理由を付けたがるタイプの人間だが、決断をした理由なんて、今の生活をちょっと変えてみたいとか、もう少し頑張ってみたいとかシンプルで良いはず。
周りの目を気にして大層な理由を探そうとするけど、極論「なんとなく」でも良いはず。
人に上手く説明できなくても、自分が決めたことなら多分何でも良い。
やってみたいことや、人生の心残りは、やりたいときにやっといたほうが後々後悔がないと思う。

自分もこの先どうなるか不安ではあるが、森下さんのエッセイを読んでいると、そんなに構えず、あるがままに流れていくのも良いのかもしれないと思える。
周りの目とか気にしても仕方ないし、自分がやりたい!と思ったことをトコトンやるしかない。
最近変な不安を感じて寝込んでいたが、森下さんのあっさりとしたエッセイを読んで、体と心にじーんと沁みた。
あまり将来を怖がらず、今を楽しみながら自分のペースで生きていきたい。

そんな森下さんのエッセイの新刊が今月発売される。

もちろん本は予約した。
「40歳になったことだし」のあと、どうなったのかとても気になる。
自分の将来の参考にもしたい!

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まい
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