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Syrup16gファンにおすすめしたいサブカルチャー

最近、noteに何書こうか考えてた時に、
「そういえば私ってTwitterでシロップの話ばかりしてるけど、実は自称文化人なんだよなあ」
ということを思い出しまして…

これまで、
美術展とかクリエイターイベントに結構行ってきたので、
シロップファンの私がハマるなら、きっと他のシロップファンもハマってくれるんじゃないかと思うサブカルチャーもといアーティストを紹介できればな…と思います。

①ヤン・シュヴァンクマイエル

(男性、 1934年9月4日 - )は、チェコスロバキア・プラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家、映画監督。

Wikipedia

ヤン・シュヴァンクマイエル版 『アリス(不思議の国のアリス)』を代表とする映画監督としても知られており、
世代によっては美術の授業で取り扱われるほど有名なアーティスト。
アニメーションを用いた短編映像がおすすめ。

この方は幼少期の環境により「食事」という行為にトラウマがあるようで、彼の作品に出てくる食事シーンはことごとく気持ちが悪いです。
ですが、今で言う「ASMR」のような音を駆使しており、
「不味そうな食事シーンなのに何故か美味しそうに思える」
という不思議な感覚がクセになります。

また、アニメーションを用いた実写映像作品をされているので、人がお皿を食べたり、お菓子作り用品の型抜きで顔を切り取られたりと、
ただの実写作品では不可能な表現があり、
なんとも不思議な映像が多いです。

チェコ・スロヴァキアの解体〜復活という時代を生きていた背景から、
不条理で陰鬱な作品が多いのも特徴。

私のおすすめはこちら。
一番不条理で後味が悪いです。なのにユーモラス。
『陥し穴と振り子』

②イソ(ベ)マスヲ

日本の男性イラストレーター。
おそらくまだお若くて、現役でバリバリ活動されてます。
(余談ですが、めちゃくちゃイケメン。そして病弱。サブカル女子ならイチコロでしょうね)

Syrup16gが大好きなイソベさんは、
意識的なのか無意識的なのか、
シロップをモチーフとしたイラストをたくさん作られています。

もちろん完全オリジナルの作品でも、希死念慮や自己嫌悪、躁鬱を彷彿とさせるようなダークな世界観。
ですが、作風自体はポップで可愛い。
ご本人曰く「ポップでキッチュでふきんしん」とのこと。

Syrup16gの『COPY』のオマージュ?
Syrup16gの末期症状のオマージュ?
Syrup16gのI’m劣性のオマージュ?
Syrup16gの負け犬のオマージュ?

LINEスタンプでこれらは購入できます。

[イソ(ベ)マスヲのLINEスタンプ一覧]

③新世紀エヴァンゲリヲン(または庵野秀明)

言わずと知れた、日本アニメ界を代表する巨匠・庵野秀明監督のアニメ。(新劇ではなく旧劇がおすすめ)

これは既に視聴済みの方も多いのではないでしょうか。

親子間の確執から父親となかなか向き合えない繊細で小心者で天才な主人公と、孤独ゆえにプライドが高く人一倍努力をしてるのに不遇なヒロインが、
モラトリアム期に「世界を救うための戦い」を通して、不条理な世の中と向き合いながら、
大人になるということ、他者という存在、恋愛という神秘に翻弄されつつ、生き抜こうとする様を描いた陰鬱な作品。
何度も言いますが、新劇場版ではなく初代アニメと旧劇場版がおすすめ。
(新劇はまた別のコンセプトで、別の結末を迎える、割と救いのあるストーリー)

この作品自体もおすすめですが、
そもそも監督の庵野秀明さんがかなり五十嵐隆に似ているタイプの方でして、
彼のインタビューやドキュメンタリーを追うのも楽しいと思います。

自分が作りたいものと人が求めるものの間で葛藤する姿、
新世紀エヴァンゲリオンという社会現象にもなった巨作の裏にあった仕事仲間との決裂、
作品制作の根底にある「人間、何かが欠損している方が美しい」という価値観、
などなど、
とても繊細で優しくてダウナーなお人柄が、きっとシロップファンにも刺さることでしょう。

④エドワード・ゴーリー

アメリカの男性絵本作家。2000年(75歳)没。

絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている。

Wikipedia

ちょうど今日、横須賀美術館で開かれていた『エドワード・ゴーリーを巡る旅』という美術展に行ってきました。

2回飛び級するほどの頭脳の持ち主でありながら、
不条理な世界をポップなキャラクターでユーモラスに描く。

基本、細いペンのみを使ったモノクロのイラストが多いですが、
その背景の描き込み、そして風刺画のような人間の描き方、それに相反するようなポップで可愛らしいキャラクター・動物の描き方が、独特な世界観を醸し出します。

子供が不条理な世界を生き、そして呆気なくバッドエンドを迎えるストーリーは、
まさか子供の絵本とは思えない仕上がりで、
「大人のための絵本」としても人気です。

ゴーリー自体はとても優しく社交的な人柄で、
晩年は海辺の街で周囲の人々に愛されながら、演劇や他アーティストの作品の表紙イラストにも無償で携わっていたという、まさにアーティストというべきアーティストです。

はい、こんな感じで、
シロップファンが好きになってくれそうなサブカルチャーを紹介してみました。

「不条理でユーモラス」が共通点でしょうか。

Syrup16g、そして五十嵐隆は本当に素晴らしいアーティストですが、
世の中にはもっとたくさんの素敵なアーティストがいらっしゃいます。

それらを知ることで、皆様がより、シロップファンライフを楽しめることを心から願っております。

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