「超訳 世界恋愛詩集」〜三たび|#本の紹介
何度繰り返して読んでも、訳文の味わいに魅了される、
「超訳 世界恋愛詩集」。
著者で詩人の菅原敏氏は、前書きでこのように書いておられる。
そして、読み進めるほどに「確かに恋は変わらないかもしれない・・」と感じるのだ。
以下は、これまで拙記事で超訳を取り上げたものがすべて含まれている。ご高欄頂ければ幸いに思う。
↓ ↓ ↓
この本の紹介、3回めでは、超訳をなされた詩人・菅原敏氏の本領発揮と言えそうな一篇ーーー
『初恋』 島崎藤村
を取り上げてみたい。
初 恋
超訳では、【どきり】、【さくり】と言ったオノマトペが、「初恋」の詩にモダンなリズム感をもたらしている。
また、第一連で
【そんな髪飾り うそだろ
いつもの君じゃないみたいだ】
と思い切って独白調に言い換えているのは、リアルな男心の瑞々しさを表出しているように感じる。
次の三、四連。
【溜息が君の髪を揺らしている】
【君がとても愛しくて
ちいさな赤に やさしくふれる】
このあたりは原文以上にセンシュアル※で、菅原敏氏らしい細やかな感性が表れているのではないかと思う。
原文を下に添える。是非、読み比べて頂ければと思う。
BRILLIANT_Sも、島崎藤村で超訳を試みてみた😌🥀
知るや君
秋に飛びゆく鳥の
心ともなく もれる声に宿る調べを
あなたはご存知?
深くとも澄む 朝の海の
水底にひっそりとねむる
真珠のかがやきを
あなたはご存知?
善悪の区別も付かぬほど
くらいくらい 闇夜に
かすかに動いて
空にまたたく 星屑を
あなたはご存知?
まだ 弾いたことさえない
少女の胸にひそむ
ハープの音色・・・その音を
あなたはご存知?
・・・元々、口語より文語Loverなので😌、しっくり来るまでいかないが、頑張ってみた🥀
お読み頂き有難うございました!!
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🌟Iam a little noter.🌟
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