ランチ会に出たくない!|エッセイ
親しいはずのメンバーなのに、ランチ会に出席したくない。そんなことを、経験したことはありませんか?
1.ランチ会の目的
異業種の集まりにしろ、職場のグループ、ママ友、クラスメイトにしろ、大抵は似たような立場の仲間がランチ会を開きます。
華やかなキャリア。
華やかなファッション。
華やかな英才教育。
華やかな配偶者との生活。…
テーブルの上で交わされる会話は、いずれも目を引くものばかりです。その会話に加われなかった人は、うなだれて帰るか、
会がお開きになった頃、
「がんばって!また会おう」などと見送られることになります。…何ということ!
ランチ会に行きたくないのは、特別なものではありません。こう考えてみましょう。
〈ランチ会は、ピアノの発表会〉
だと…。
語られるエピソードの一つ一つは、「エリーゼのために」や「ラ・カンパネラ」のように、その人の最も得意とする楽曲です。ランチのテーブルというステージで発表し、会を盛り上げるために、磨き上げてきたのです。このようなランチ会は、モチベーションアップが目的です。
でも…、想像して下さい。
もしも、演奏と違う楽曲なら、あまり上手く弾けないかもしれません。すべてが完璧な人がいるでしょうか?
白鳥だって、水面下では一生懸命に足を動かしている。優雅に見える人でも、皆同じでは?
ちょっと意識をずらしてみましょう。
「これは自慢大会ではない。何かの成果を発表しているだけだ。」…そう、
発表することで、自分自身を確認
しているのです。
2.有効な手段
気の進まないランチ会には、もとより出ないのが精神衛生的に良さそうです。どうしても行く必要があるなら、有効な手段があります。
〈観客に徹すること〉。
これに尽きます。演者は観客がいてこそ輝くので、必要とされます。全く参加しないから、辛くなるのです。
悩んでいると、「反応しなければ…」と無理をして、場にそぐわないことを言いがちですが、相づちを打つくらいで大丈夫。あくまでもマナーなんだと割り切りましょう。例えばこの3つ。
①「ふーん(ええ)」
②「そうなんだ(ですね)」
③「すごい!(素晴らしい!)」
この3つで、大抵乗り切れます。
3.ランチ会の後遺症
過去、悩みの最中にいる時、何度となくランチ会で打ちのめされました。別に相手は全く悪気はないし、メンバーとして招待してくれているだけ。でも、何日も何ヶ月も、後遺症に悩まされました。あくまでもテンションの違い。自衛策として、対応のマニュアルを身につけると楽になれます。そして自分自身に元気が戻ったら、今度こそ本当に相手を賞賛できるようになるでしょう。
その時には、心で惜しみない拍手を贈りましょう。
4.別記
実体験では、こんなケースもあります。
久しぶりに会った親友たちとのランチ会は、日頃の悩みを相談し、気晴らしのできる場でした。
子ども、介護、職場など、心のもやもやした部分を出して傾聴してもらえるのは、心強いものです。ランチ会の後は、癒やされて帰りました。
もし人に会えなくなっている時は、等身大の自分を受けとめてくれる友人と連絡を取ってみましょう。
絆に感謝。
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