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はじめに

リーダーとして多くの仕事を抱え、プレッシャーに耐えながら成果を出すことは容易ではありません。

特に、経営の神様と称される稲盛和夫氏が説くように、仕事や人生の結果は考え方、つまり心の持ち方に大きく左右されます。

積極的な心を保つことの重要性については、多くの哲学者や歴史上の人物も語ってきました。

では、なぜ、心を積極的に保つことが必要なのでしょうか?

私の実践経験を通じて、その理由を掘り下げてみたいと思います。


積極精神の重要性



経営における心の持ち方

私が経営者として学んだ最も重要な教訓の一つは、心の状態が業績に直結するということです。

モチベーションを高め、リーダーとして行動の量と質を向上させなければ
業績の向上は望めません。

何よりも心の状態を高める事が大切です。
稲盛和夫氏も「プラス思考が豊かな人生を生む」と述べています。
私も同様に、積極的な心が成功への鍵であると確信しています。


逆境に負けない強い心


経営には多くの困難が伴います。
逆境に直面したとき、能力やスキル以前に、強い心、積極精神が何よりも必要となります。

例えば、あるプロジェクトで期限が迫る中、思うように進まない状況がありました。
このとき、私はプロジェクトメンバー一人一人の所に行き、時間をかけて
徹底的に意見を聴き、ひざ詰め談判で問題点を共有して行きました。

その結果として、新しい解決策が見つかり、暗礁に乗り上げていたプロジェクトは無事成功に終わりました。

この経験から、困難な状況でも積極精神を持ち続け、あきらめないで努力を続ける胆力が、リーダーには何よりも大切だと確信しました。



絶対積極の精神



相対的積極精神と絶対積極精神の違い

まず、相対的積極精神とは何かを説明しましょう。

相対的積極精神は、他人と自分を比べて「もっと頑張らなければ」
「負けてはいられない」と考える心の持ち方です。

例えば、他の部署が好成績を上げているのを見て、
「自分たちも負けずに頑張ろう」と思うことです。

一方、絶対積極精神とは、他人との比較ではなく、自分自身の心の中で
持つ強い意志です。

これは哲学者 中村天風が提唱しているもので、
「どんな困難な状況においても、自分の心が動揺せず、冷静に物事に対処する力です。」

つまり、相手に勝つための積極性ではなく、自分の内面を高め、
どんな状況でも動じない心を持つことです。


また、中村天風が提唱する「絶対積極」とは、
「心が対象にとらわれず、無念無双の状態を保つことです。」

私はリーダーとして長年仕事をしてきて、リーダーにに必要なのは、
この「絶対積極の精神」だと思っています。​



絶対積極の実践


私が目指すべき積極精神は、「絶対積極」で、
相手に勝とうとする競争心ではなく、強い意志をもって、
自己の内面を高めることです。


幕末の剣豪、山岡鉄舟が詠んだ句である
「晴れてよし  曇りてもよし  富士の山」といった心境であり、
あらゆる状況にとらわれず、泰然自若とした落ち着いた心持ちを維持することが大切です。



実践的な積極精神の育て方
日々の自己研鑽: 自己啓発や心理学の学習を通じて、心の持ち方を改善しましょう。

例えば、朝晩の瞑想や、感謝の日記をつける習慣を持ち、自分の心の状態をチェックします。

私の場合、毎晩、寝る前に20分の瞑想を行い、その後に感謝の日記をつけることで、自分の感情や考えを整理しています。

特にマイナスな事象があった日は、感謝ノートで、ありがたくない事の中に感謝を見つける努力を行い、マイナスな事象を、プラスな視点から書き換えて休む習慣をつけています。
例えば
「今月の業績は大きく落ち込んだが、今までのビジネスモデル・やり方を見直すチャンス!」といったような書き換えを行って来ました。





メンタルヘルスのケア: 自分の感情や考えを定期的に整理する時間を持ち、心の健康を保つように努めます。
例えば、週に一度、リフレクションの時間を設けます。

これにより、自己をしっかりと見つめ、自分を客観的に見つめる努力をする中で、ストレスを軽減することができてきます。






ポジティブなコミュニケーション: 部下との信頼関係を築くために、
積極的な対話やサポートを行っています。

定期的な1対1のミーティングを通じて、部下の意見や感情に耳を傾け、
部下がどんなことに困っているのかを聴き、支援を惜しまず行います。

以前私が社長をしていた会社では、毎月1回、全役員と必ず1対1のミーティングを行い、彼らの意見や感情に耳を傾け、サポートを行っていました。




まとめ


リーダーシップにおいて、積極精神は非常に重要です。
特に、中村天風の提唱する「絶対積極の精神」を目指すことで、
拘りの無い心を作り、
どんな困難な状況にも泰然自若とした心で対応できるよう、心を鍛える努力が大切です。


心を積極的に保つことで、リーダーとしての能力を最大限に発揮し、
組織全体の成功に繋がるのです。

これからも絶対積極の精神を目指して、リーダーシップを発揮していきましょう。

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