独自の境地(笑) 鬼りんご
行分けを明確にするため、全ての行末にスラッシュを施します。
*独自の境地(笑)
*詩人としての感性も独自の境地で浴びるぜシヤワア/
今日も楽しいこと何ひとつ無い予感さはやかに/
詩人といふ垢の流しつひでにこそぎ落とすぞ偽詩人汚れ/
洗ふぜごしごし誤字脱字脱自文字活字孤児脱衣抜け毛/
即時存在の慣性の法則と対自存在の慢性の横着/
格子盆栽の閑静の広告と獄死問題の安政の大獄/
牧師混在の男性の飽食と目次満載の官製の報告/
さあ来たぜシヤンプウ一髪璃膚冽酒/
栄華の巷もガニ股でひと跨ぎぢやと気もでかくなつて/
猿股の穿き方は五十肩の坂田に勝つたと毛も深くなる/
温風乾燥も即時の仕上がり シヤンプウ補充も同時の湯上がり/
美人の感想は即死の凶器 詩人の感性は独自の境地/
夾竹桃の殺意の夏の のうぜんかづら乱るる夏の/
ねばつく匂ひのいけない夏の 詩神の前世は卍の情事/
偽詩人の感性も一丁前の矜持 詩人の感性は独自の境地/
散髪洗髪清潔裸体 詩人の感性独自の境地/
*作者を指して「詩人としての感性も独自の境地をお持ち」とnoteコメント欄に評あり。評者の真意如何とは無関係に、その評言と自分の実態との落差に爆笑しこの一篇を草す。
(「こどもだま詩宣言」対応 原文縦書き・スラッシュ無し)