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我はブルーライト文芸作家

SNSを眺めていたら「ブルーライト文芸」という言葉が目に飛び込んできました。リンクを辿ると、東洋経済の記事に当たりました。

ブルーライト文芸とは、現在若者に人気の「青っぽい表紙」が多い、ライト文芸よりは少しだけ一般文芸寄りの小説を指すようです。

なるほど。「ふたりの余命」を書籍化するのに改めて書店の売り場を見回ったとき、たしかに青い一角が目につきました。ちょっと前は、ラノベはあっても、ここまで統一した感じはなかったです。
そんなときに、拙作「ふたりの余命」の表紙がイラストレーターさんからあがってきました。

「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」の表紙

確かに青い。なんなら、他のブルーライト小説の中でも群を抜いて青い。
ふたりの余命」のジャンルとしても、ライト文芸よりの一般文芸と言えるでしょう(書いたときは意識していませんでしたが)。
ということは、「ふたりの余命」は「ブルーライト文芸」なのでしょうか。チェックしていきましょう。

記事によると、ブルーライト文芸には表紙以外にも「田舎」「夏」「ヒロインの消失」といった内容を含む共通点が見られるそうです。
ふたりの余命」の舞台は「三浦半島の小さな街」で「田舎」というほどではないけど「都会」ではありません。
ふたりの余命」は、ひとつの季節で物語は終わりませんが、はじまりは「夏」です(正確には初夏だけど、海沿いからスタートするので夏っぽい描写が続きます)。
タイトルに「余命」が含まれていますので、「命の消失」がテーマであることは間違いないです。
うーん、どれも当てはまっていると言えるかもしれません。というかそのまんま?

もうひとつブルーライト文芸の特徴として、男性キャラクターの男性性がそこまで強くないそうです。この記事では「中高生向けに加工された村上春樹の主人公」とたとえています。
ふたりの余命」の主人公椎也(しいや)は、ある事件のトラウマで他人から距離を置いたクールな男子高校生です。ほぼほぼ完璧にマッチしています。

書いているときは全く意識していませんでしたが、どうやら、「ふたりの余命」はブルーライト文芸と呼んで良いようです。
ということは、「ふたりの余命」の著者である僕はブルーライト文芸作家?



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