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piccolotakamura
[詩]アカシデの木
失ってまでも気づくものは大きい
それは赤ちゃんがハイハイ歩きを止めるように
それは前世の記憶が途絶え、また新たに人を始められるように
それは最愛の人がいなくなって大切なものに気づくように
それは自分の心を失って、過去の犯してきた過ちを反省するように
それは倒木から芽が出るように
当たり前と思っていたことって
実はそうではないのさ
人が作った心なんて移りやすいものさ
負けて負けて負ける
それって失敗するからなんだ
でも、それをマイナスなイメージで受け止めるからいけないんだ
それはストレスになる
でも、それを糧にできるって考えれば
これ以上の価値はない
糧を与えてくれるものはそれ以上にない
あの古いアカシデの木
今日も寂しい夜に
ひっそりと電気もなく
何でそこまで強く立っていられるの?
君はそう言って笑うけど
中を見てごらん
根っ子には色んな命が生まれては消えてるんだ
さぁ、その木が萎れないうちに
僕のもとへおいでよ!