一枚のヒバの道具からはじめる #未来のためにできること
海で遊んだ帰り道、3歳の息子がこんな渋い歌を歌った。
これは、ずっと私が歌っていた息子の子守唄。(たまたまよく寝たから)だから、眠たくなった彼が、自ら歌い出した。
もしかすると、海と空と、大はしゃぎで遊ぶ子どもたちを見て「未来のために何ができるだろう」と思った私の心情が伝わったのかもしれない。
隣にいる誰かを笑顔にするということ
「未来のために」とか「SDGsが」と言っても、正直言って、私たったひとりで「すごいこと」なんか何もできない。
家庭のエネルギーの消費を減らすとか、サスティナブルな商品に切り替えるとか、ゴミをちょっと減らすとか。
小さなことをコツコツと続けるぐらい。
でもこれって、効果は見えないけどすごく大きなことだったりする。だって、こんなデータもあるのだ。
小さな努力は決して無駄ではない。
だけど、私たちヒバコレは、未来のためにもうひとつ大切なことがあると思うのです。
それは、「今日出会ったあなたを、出会う前よりももっと笑顔にする」ということ。
誰だって地球にやさしくありたい
ただ、やり方がわからなかったり、きっかけがなかったり、なんとなくで色んな選択をしていたりして何もできないだけで。
これを聞いて私もじっくり考えた。私の答えはこう。
本当は誰だって、地球にやさしくありたい。そりゃそうだ。だって、ここしか私たちは住む場所がないのだから。住めなくなったら誰だって困る。
将来、自分の子どもが住めなくなったら困る。もっともっと先の未来、100年も300年も700年も先、自分の子孫が住めなかったら…?
でも、モノもヒトも溢れる忙しない喧騒の時代、「地球にやさしくする」だなんて、自分自身が優しい気持ちじゃないとなかなかできない。
だから私たちはヒバの道具を通じて、今日出会ったあなたを笑顔にしたい。そう思うのです。
300年もの時を経た道具を使うこと
実は、私たちが取り扱う青森ヒバの道具は、300年もの昔、江戸時代ぐらいの先人が植えたもの。
寒さの厳しい青森で育つので、成長は他の木材と比べて非常にゆっくり。だからこそ、他の木材にはない優れた機能がある。例えば防菌、防カビ、防虫。
その効力は圧倒的に高く、はるか昔から神社仏閣に使われてきただけでなく、800年前の瓦礫の中から木材として使用可能なものが出てくるほど。
今、私たちが300年前のヒバを使う。そして、伐採された場所に次の300年先の未来のために木を植える。こうして、ひとつ、次世代に何かを残すことができる。
「私になんてできない」そんな人にこそ伝えたい
手触りや使い勝手が好きだけど、木材のまな板を挫折した人は多い。
みなさん、口を揃えてこう言うのだ。
そんな方に私が伝えたいことはひとつ。本物の道具を使えば、決して難しくなんかない。
プラスチックのまな板に慣れた人こそ、青森ヒバのまな板を使ってみて欲しい。
なぜなら、漂白剤も要らない。洗剤もいらない。たわしでこするだけ。しかも、洗って拭いて、キッチンの端に立てかけて飾りながら乾かせばOK。
ただ、それだけだから。
これなら、甘酒を冷蔵庫で腐らせるような私にだって、できる。
むしろ、天日干しだなんて面倒な手入れをしたら逆に割れてしまうのだ。
ヒバの道具は「私にもできそう」の入り口
次に買おうとしていたプラスチックの製品をひとつ、長く使える道具に替えたら、どうなるだろうか。
ヒバコレの商品は、まな板や木べらなどのキッチン道具だけでなく、防虫剤や青森ヒバの精油まで多岐に渡る。
まな板じゃなくていいのだ。
いや、ヒバじゃなくたっていいのだ。
プラスチックに慣れた人にこそ青森ヒバが1番使いやすいのだけど、ヒバじゃなくてもいいのだ。
(店長に言ったら怒られるだろうか。いや、店長もそういう人だから、私は好きなんだ)
だから私たちは、「私にもできそう」「私にもできた!」そう思えるように、そのちょっとしたお手伝いをしたい。
今のすべては 未来のすべて
ひとつプラスチックを辞めたい、ちょっと洗剤の使用量を減らしたい、匂いのきつい洗剤や柔軟剤に疑問がある、ゴミを少しだけ減らしたい。
そう思ったとき、ヒバコレが未来のためにできることの「ひとつの入り口」やきっかけになれたら嬉しい。
私たちは「私にはできない」と一度は諦めたあなたを、全力で笑顔にしてみせます。
今のすべては、過去のすべて
今のすべては、未来のすべて
満たされたやさしい気持ちで帰路に着いたら、そのやさしい気持ちは次の誰かに伝染する。地球にもやさしくなれる。そうやって300年先の世代に「いのちの記憶」を繋げていきたい。
幸せそうに眠る息子を抱えて思った。
未来のために私たちができることは、隣にいる誰かを笑顔にすること、ただひとつだ。
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