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ちょっといい話
先日バスに乗った時のことです。
そのバスの運転手さんは、お客さんが降りるたびに
「ありがとうございました」
と声をかけます(後ろ乗り、前下車)。
終点まで乗ったのですが、終点で降りる人にも全員
「ありがとうございました」
と声をかけます。
そしてびっくりしたことに、下車するお客さんも全員
「ありがとうございました」
と言って降りていくのです。
今まで、バスを降りるときに何人かの乗客が、運転手さんにお礼を言うのは見たことがあります。
みなさん心の中で「ありがとうございました」と呟いていたかもしれません。でも、同じ路線に何度も乗っていますが、全員が残らず声に出して言うなんて光景は一度も見たことありません。
「人に接する基本原則は与えることでなければなりません。
誰かに会いに行くときには、その人に自分が何を与えられるか考えなさい。何か美しいもの、挨拶の言葉、暖かい同情、称賛や敬愛、相手を高める助言。
体や心や精神のための良い知らせ、その他、与えることができるものなら何でもいいのです。人に会うときには何か与えるものを用意しなければなりません。
ただ「こんにちは」や「ご機嫌いかが」だけでは、会ったときに愛と喜びの波を起こすのには不足です。人に接する技術ではあったときの最初の瞬間にふたつの心が溶け合うために、真に価値ある何かがなくてはなりません。
人に接する技術の第一の基本原則は、温かい心で会いなさい、与えるために会いなさい、ということです。人間関係は与えるというレベルにあるべきです。「与えよさらば与えられん」と言う教えもあります。
社会の全ての人がこの与えるレベルで行動すれば、人間関係は、すべての人の人生を前進させ、栄光化することになるでしょう。社会の目的は、その時初めて成就するのです。
真心で与えたいという気持ちは、満足のレベルだけから生じるものです。与えることを考えられるのは、満たされた心だけです。永遠の満足は、至福意識の開発からのみ生まれます。
運転手さんの「与える」という行動が他の人たち(乗客)の「与える」という行動を引き起こしたのだと思います。
あまりにもわかりやすい例を目の当たりにして、感動するやら、勉強になるやら。
私もここで感謝です。
記事を読んでくださってありがとうございます💓