休肝日無し呑んだくれが(ほぼ)アルコールを止めるまで 〜双極性障害の頭の中 1
みなさん、こんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。
前回までの記事で、発症から現在までを書き切ったので、今回からは『双極性障害の頭の中』のタイトルで徒然なるままに書いていきます。
今回は、呑んだくれだった私がアルコールを(ほぼ)止めるまでについて書きます。
1年362日、休肝日無し
私は大のお酒好きです。
大学生の頃から常に冷蔵庫にはアルコール。
休肝日は人間ドッグの前日と、38度以上の発熱がある日くらい。
微熱程度なら「中からアルコール消毒だ〜」くらいのノリでお酒を飲んでいました。
さらに酷いことに、散々胃を悪くしているにも関わらず、“胃薬を飲んで痛みを抑えてから酒を飲む”という有り様。
本当に我ながらサイテーでした。
なぜ、私は酒を飲むのか?
私はなぜ、そんなにも毎日酒を飲むのか?
単純に“お酒が好き”
“仲間とワイワイ楽しい”
病気になる前はこの2つが理由でした。
しかし、精神疾患を発症してからは、
“一時だけでも緊張から解放されたい”
これが最大の目的になってしまいました。
アルコールとベンゾジアゼピンは、作用機序が似ているらしいです。
つまり、毎日抗不安薬をオーバードーズしているようなものです。
主治医に言えなかった
精神疾患を患っているにもかかわらず、毎日飲酒している事など、到底主治医には言えませんでした。
そもそもどんな病気であろうが、お酒を勧める医者などいません。
身体に悪いことはもちろん分かっています。
しかも、向精神薬のほとんどはアルコール禁忌です。
薬局でもらう説明書にも“アルコールは控えるように”とがっつり書かれています。知ってます。
しかし、常にグルグルと回り続ける“アタマのコンセント”を強引に引っこ抜くには、お酒が必要だと思い込んでいました。
休職中も、どん底の抑うつ期も、家で毎日お酒を飲んでから向精神薬を飲んでいました。
(※衝動性を高め、薬の効果も強めてしまうので本当に危険です。絶対にやってはダメです)
お酒を止めようと思ったきっかけ
お酒を止めようと思ったきっかけは2つあります。
一つ目のきっかけ。
精神科医YouTuber益田裕介先生が「毎日お酒飲んでたけど、いざお酒止めてみたら意外と大丈夫だった」と動画で仰ってるのを観たからです。
正直、最初は「いやいや、それは益田先生は精神科医だし。意志が強いだけっしょ?私には無理だし。」と他人事と流していました。
しかし、同じ“毎日呑んだくれ”が断酒に成功したという事実はちょっと引っかかりました。
二つ目のきっかけ。
昨年前半に両親が揃って体調を壊し、週末の度に看病のために実家に帰りました。
その不安とストレスで、お酒の量が明らかに増えました。
それまでは毎日『ワインを瓶の半分まで』と決めていたのですが、毎日ワイン1本空けるようになってしまいました。
それでも全然酔えない。
さらにウイスキーのストレートを足すようになってしまったのです。
さすがに毎日ワイン1本+ウイスキーは、尋常ではありません。
“このままだとアルコール依存症になるのでは?”と、さすがにヤバい気がしてきました。
実際、双極性障害はアルコール依存症を合併するケースが多いそうです。
“こんな生活を続けていたら自分はいつか壊れる”
やっとお酒を止める決意をしました。
私の断酒方法
まずは物理的に家の中に“お酒を置かない”。
(捨てずに全部飲んで無くしましたけど笑)
ツラい。
夕飯に何を飲めば良いんだ?!
最初は1日置きに缶ビールを1本だけ買って飲んだりしていました。
しかし、これではダメです。
そこで考えたのが“ノンアルコール飲料”です。
最近はバラエティ豊かに色々揃ってるんですね。
ノンアルコールなんて1ミリも興味無かったんで全然知りませんでした。
ビール系のノンアルコールは、正直“呑んだくれ”からすると味が違い過ぎてダメでした。
レモン酎ハイ系のノンアルコールがオススメです。(特にお気に入りは『檸檬堂』)
“呑んだくれ”の方なら分かるかと思いますが、正直最初のひと口なんて全くアルコールを感じていませんよね?
ノンアルコール飲料は、この“飲みたい気持ち”を30%くらい満たしてくれました。
最初の頃は少々不満の残ったままでしたが、2週間くらい続けてみたらいつの間にかお酒を飲みたい気持ちは不思議なくらいアッサリ消えていました。
1月から始めて3ヶ月。
今は“イエノミ”は一切していません。
20数年の呑んだくれ生活…一体なんだったんだ?
ただし、外で仲間とは飲みます笑
これだけは止められそうにありません。
でもすっかり弱くなってしまったようで乾杯の1杯で充分、途中からはコーラです。
“完璧に止める”ことは目指さず、ほどほどにいければ良しとしたいと今は思います。
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