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祝2周年、私がnoteを続ける理由 〜双極性障害の頭の中 84

みなさん、こんにちは。
双極性Ⅱ型障害(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

noteを始めたのが2022年11月27日だったので、あっという間に2周年が過ぎました。
正直、こんなに続くとは自分でも思っていなかったのでびっくりです。

私がnoteを続けられている理由について、自分なりに振り返ってみたいと思います。



◾️noteを始めたきっかけ

私がnoteを書き始めたきっかけは、主治医にすすめられた『3行 ポジティブ日記』です。
ある日の診察で主治医に、

「その日あった出来事、感じたこと、なんでも良いので3つ、夜寝る前に書き出してみてください。短くていいです。ですが、必ず内容はポジティブなものを」

と指導されました。
日記かぁ〜。
私は元々日記をつける習慣が無く、何度か始めようとしても全然続いたためしが無かったので、あまり乗り気にはなりませんでした。
しかし治療の一環ならば、トライしてみる必要があります。

「書いてみます…」

早速、その日の夜から始めてみることにしました。
ところが。
書こうとすると、浮かんで来るのはネガティブな事柄ばかり。
イヤだったこと、緊張したこと、不安だったことなどなど、いくらでも浮かんできます。
しかし書いていいのは“ポジティブな内容だけ”。
なんとかひねり出してはみるものの、毎日何となく同じような事柄ばかり。
次の診察時に主治医に、

「先生に勧められた3行ポジティブ日記をトライしてみたんですけど…ネガティブな事柄ならいくらでも思いつくんですが、ポジティブな内容がなかなか難しくて…」

と相談したところ、

「ネガティブな内容を書き出すと余計に脳に強く残りますからダメですよ。書いていいのは必ずポジティブな内容です。短くていいんですよ」

う〜む、困った。
その日の夜も何とか書こうと試みましたが、たった3行を書き出す筆が進まない。


◾️noteとの出会い

アプリなども試してみましたが、結局つまらなくて辞めてしまいました。

治療なんだから、“つまらない”とか“面白い”の問題では無いと分かってはいるものの、私の性格上、興味のあるものしか続かないようです。

さて、どうしたものか。
自分なりに“続かない理由”を分析してみました。
すると、出た答えは、

『書き残したものを読み返してみても、全然面白くないから』

そりゃそうです。
ただの短い3行の羅列。
1週間分読み返しても、全く面白くない。
しかも、“誰にも読まれる事がないもの”なので、尚更面白くない。

『人に読まれる可能性がある前提だったらどうなんだろうか?』

ひとつのアイデアに辿り着きました。
それがnoteです。
私は普段SNSはたまに見る程度で自ら投稿はほとんどしません。旧Twitterの治安の悪さなどもあって、『SNS=怖いところ』という印象でした。
とりあえずnoteのアカウントを作ってみたものの、最初は他のnoterさんたちの記事を読むだけでした。

しかし、noteはSNSとは言っても『文章の世界』。極めて治安は良さそうに感じました。

「これなら始められるかもしれない」

そして、双極性障害と診断されるまでの記録を残すことから始めました。↓↓

noteを始めた日は、明らかに躁転していました(笑)
主治医に「3行ポジティブ日記が続かなかったので、noteを始めました!」と宣言したところ、

「記録することは賛成ですが、個人情報は書いていませんか?大丈夫ですか?」

と、かなり念押しされました。
軽躁状態で始めていることが完全にバレていました。
主治医に指摘されて我に返り、改めて「これはあくまでSNSだ。気をつけて書かなくては」と思いました。

投稿したての頃は躁転していたこともあり、書きたい事が溢れていて、週に何個も記事を投稿していました。

しかし、この“書く行為”は、私にとってはあくまで治療の一環です。
自分の中でルールを作ることにしました。

・投稿は1週間に1回だけ
・1800文字を目安にし、これを大幅に超えないこと


そして何より、自分の記録とは言え、“誰かに読まれる可能性がある”ということに十分に注意を払い、無意識に傷付ける表現をしないように気をつけるようにしようと心がけました。
これは『3行 ポジティブ日記』のルールの踏襲です。

あれから2年。
一度も途切れることなく、記事を書き続けられています。
“読まれる可能性のある文章”として残しているので、何より自分で自分の記事を良く読み返しています。
これは躁鬱の波の確認にとても役立っています。
年単位で波の様子を観察出来るので、主治医にも褒められました。

「noteを続けて、客観的に波を観察出来るようになったのは良い進歩ですね」

と言ってもらえました。




私は、誰かの役に立ちたくてnoteを書き続けている訳ではありません。
“同じ病気の人の参考になれば”なんて、一ミリも考えていません。
これはただの双極性障害の治療の一環であり、私の個人的な記録として、このnoteというツールを使わせていただいています。

それでもやっぱり、スキをくださったり、コメントをいただくことが2年も続けられるモチベーションの一因になっていることは否定できません。
いつも読んでくださる方、スキをくださる方、コメントを残してくださる方に心から感謝いたします。
ありがとうございます。

マイルールの1800文字を大幅に超えちゃいました;
これからも記録を続けますので、お付き合いいただけましたら幸いです。


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