授業中に姿勢が崩れてしまうことについて①

先日、ジローの担任の先生と面談がありました。
その中で先生から、ジローの授業中の姿勢が悪い、何回も注意をしているがなかなか改善されない とのお話がありました。

授業中にのけぞって足を伸ばす(いわゆる、昔のアニメの不良の座り方を想像ください)、座りながら片足を椅子に立てるなど。毎日、何回も注意をしているがなかなか改善されないとのことでした。
私も過去の参観日の時に、椅子の前脚をあげてゆらゆらと椅子を揺らしたり、だらりと座っている姿が気になり、ジローに気をつけるよう話をしたことがあります。
(先生曰く、参観日はマシな方だったらしい。)


発達障害がある子どものあるあるの一つに"授業中の姿勢が悪い"というのを聞いたことがあり、今回の指摘を受け、少し詳しく調べてみました。


まず、発達障害(ASD、ADHD、LDなど)をもつ子によく併発する身体面の障害で、発達性協調運動障害というものがあります。
発達性協調運動障害とは、目と手、足と手など、複数の身体部位を協力させて行う運動が著しく困難な障害のこと。
大きく分けて二つの特徴があり、一つは粗大運動(体を大きく使う運動)が苦手で、スキップや縄跳び、ボール投げが苦手だったり、よく転んだり、動きがぎこちなかったり、いわゆるかなりの運動音痴な子。
もう一つは微細運動(手先の細かい運動)が苦手、紐を結んだり、ボタンをとめたり、ハサミを使ったり、ピアノを弾いたりが極端に苦手な不器用さん。字を書いたりの苦手さもあるようです。

ジローはとにかく手先が不器用で、二つめの微細運動が苦手という所はがっつり当てはまっています。
ただ、一つ目の粗大運動である、走る、跳び箱、鉄棒、マット運動などは得意です。
水泳も、クロールで25m上手く泳ぎます。(※ASD傾向があるので、やる気さえあれば…ですが)
粗大運動が得意だということは、姿勢の良し悪しにつながる体幹も、けして弱くはなさそう?な気がしています。
姿勢が崩れるのは、本人のやる気の問題なのか?たしかに、授業はついていけてないことも多いし、学習への意欲は低いとは思うけど…
もはやクセになっている?細かく注意していけば改善するものなのだろうか?

などなど、考えつつ調べていく中で、"低緊張"という言葉を知りました。
"低緊張"とは、生まれながらにして"筋肉の張り"が弱い状態のこと。
筋肉をゴムで表すと、程よく張りがあり上手く伸び縮みするのが普通のゴム(筋肉)とすると、そのゴム(筋肉)がもともとゆるんでいる状態らしい。
もちろんこの"低緊張"の程度が強い場合は、筋肉の動きが弱いので発達もゆっくりで、おすわり、ハイハイなども遅く、早期から診断がついて運動自体がとても苦手な場合も多いようです。
ただ、そこまでの発達の遅れはなく、筋肉の瞬発力なんかはあって、運動はわりと普通にできる場合もあるみたい。ただ、体幹筋をキープする力が弱いので、長時間まっすぐな姿勢が維持できず崩れやすいとのこと。
低緊張は発達障害児には併発しやすく、体幹が弱く、運動が苦手な子が多いのは、この低緊張や発達性協調障害などの原因が絡み合っているんだろうと思う。
姿勢が授業の45分間キープできない=態度が悪い、やる気がみられない などと、頻繁に怒られる原因になるという。立膝なども、身体がささえられて姿勢保持が楽なので、ついやってしまうらしい。

ASDの興味のないことにはやる気を示さない、ADHDのじっとしているのが苦手、LDにより授業についていけないので学習意欲が低い…
などの特性との併せ技で、教えている先生からしたら態度が悪い!とすごく印象も悪くなってしまうんだろうな…と調べていて感じました。

そんなこんなで。
ジローはもしかしたら若干"低緊張"気味なのか?という気がしてきました。
そう思うと、普段から、身体の線もピシッとしているよりは、なんだか少しふにゃっとしている印象なんですよね。
プロに診断してもらわないと実際には分からないので、また児童精神科の先生などにも相談してみようとは思います。

とにかく、45分間姿勢をキープするということは、現在のジローには難しそうだという事実。
家でただ叱りつけたら解決!というものではないし、私が一日中ジローの横について注意するわけにもいかないし、授業中に先生にみんなの前で度々注意されるのはジローも嫌だと思う。もちろん先生も気になるでしょう💦

低緊張の子には筋トレ云々でどうこうできるわけでもなく、環境調整が非常に大切とのこと。
①机と椅子のサイズをきちんと調整する
②椅子に滑り止めや補助クッションなどでサポートする
③長時間おなじ体勢は辛いので、時々立ち歩くなどの時間を作る
などの対策があるようです。

とりあえず、良さそうな方法を先生と相談してみようと思います。
早速、息子と机と椅子のサイズを確認させてほしいと連絡帳に記載して、先生に放課後に時間を作ってもらいました。
姿勢が悪いのは、身体面の特性かもしれないことを情報共有し、対策していきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?