
しあわせはすぐ近くにある
しあわせは遠くにあるんじゃない。
すぐそばにあるんだよ。
20年代の頃の私のしあわせは、結婚してマイホームを持って、お金に困ることなく生活することでした。
世間一般に言われるしあわせそうな家庭を手に入れることが、自分にとってのしあわせなんだと思っていました。
当時の私は、他人からどう見られるかが最も大事だったんです。
(まったく気づいてなかったけど…)
でも、病気になり、その計画的は一瞬で崩れ去っていきました。
絶望。
それから少なくも15年は、この一言でしか人生を表すことができませんでした。
しかし、この絶望は、私に本当に必要なものを教えてくれる始まりになりました。
50代を目前にしてやっと気づきたのは、
しあわせとは家族が笑顔でいること
でした。
若いときは、それがしあわせだと気づいてなかったんですよね。
どっちかというと、家族ってめんどくさいし、離れて生きていきたいと思ってました。
病気になってからは人と関わることが嫌で、とにかく一人でいたかった。
一人が一番ラクでいい。
一人がめんどくさくなくていい。
そう思ってました。
だけど、ガンになって命が残り少ないかもしれないと思ったとき、家族との時間を大切にしたいと思いました。
「えっ!本気で思ってる!?」
そう思った自分に驚きました。
だけど、何度考えても、家族との何気ない日常を大切にしたいと思ったんです。
そして、これまで感謝してこなかったことに気づきました。
しあわせは特別な何かを手にするから感じものではなく、何気ないに日常の中にあったんですね。
家族が笑っていると、私のしあわせは倍になります。
しあわせは遠くにあるもので、手に入れるのはとんでもなく難しいことだと思っていたけど、本当はすぐそばにあるものでした。
それに気づくだけでいい。
失って気づいた、私のしあわせでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。