【 イカ : 肝腎を強く、女性の生理不順に 】
今日は、珍しく海鮮系の薬膳トピック◎
イカについてご紹介していきます。
イカの甲は、『烏賊骨』という漢方薬として、止血作用として用いられています。
イカ自体の薬膳効果は、血液を補強し、体を潤す働きがあります。
また、五臓では肝と腎を補い、機能を回復する効果も。
東洋医学では、肝臓は血を蔵すところ、腎臓は生殖機能をコントロールする臓腑です。
腎臓のエネルギーが低下気味で、月経不順…とくに揮発月経、過少月経、無月経など、出血量が少ないものに効果的です。
体に熱がこもりがちな陰虚タイプの人にはよいですが、冷え性タイプの陽虚タイプの人には控えめにした方がよいでしょう。
血行をよくするはたらきは、イカスミの方に多く由来しています。
イカには、タウリンがとても豊富に含まれています。
タウリンは、肝臓の解毒機能を強化し、血中コレステロール値の増加を抑制します。
イカ自体にもコレステロールが含まれており、コレステロール値が高めの人はイカを食べるのを懸念してしまいがちですが、実はこれは本末転倒。
コレステロール自体は、細胞の形成、副腎皮質ホルモンの合成や神経伝達物質などにも関係する、非常に重要な栄養素です。
問題なのは悪玉コレステロール値が高くなることなので、一概にコレステロールを摂取することが悪ではありません。
また、イカの場合はタウリンがコレステロール値も抑えてくれるので、安心です。
イカはもちろん、イカスミも非常に高栄養◎
イカスミの黒は、アミノ酸のチロシンという成分に由来しており、体内ではドーパという神経伝達物質になります。
ドーパはドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンに変化し、ストレス環境下にて体を戦闘態勢!にさせる神経伝達物質であり、ホルモンです。
ストレス環境下では、体は消耗しやすく、疲れやすく感じることが多いのではないでしょうか。
そんな時、イカスミは体の強化をサポートしてくれる優秀な食材です◎