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健康的な人間関係は「●しない」から始まる

こんにちは☺︎
心理カウンセラー,メンタルコーチ,家族相談士の
江杉侑記(えすぎゆき)です( Ü )

前回は「健全な『離別感』が自分も相手も守る」でした

前回の記事では、離別感や
境界線を明確にすることの
大切さをお話しましたね☺︎

人間関係のお悩みは
この離別感が持てていないから
生まれることがとても多いです。

今日はこの離別感について
例をあげてくわしくお話しますね。



■ 無視し続ける夫


まず、以下の
A子さん(主婦)と夫(会社員)のお話を
読んでみてください。
(実話をもとにアレンジしたフィクションです)


ーーーーーーーーーーーーーー

A子さんの夫は
気に入らないことがあると
途端に口を聞かなくなって、
A子さんを無視する、ということが
よくあります。

長い時は1〜2週間も
A子さんを無視します。


毎朝A子さんが「おはよう」と
声をかけても無視、
目も合わさず黙って出社します。

帰宅しても一言も喋らず、
入浴をすませると、
すぐにビールを持って自室に行ったきり。

A子さんが準備した
夕飯にはいっさい手をつけません。

一度、A子さんが夫のビールを
補充し忘れたことがあったのですが、
その時、夫は激情して
冷蔵庫を乱暴に閉め、
キッチンのドアも
大きな音を立てて乱暴に閉め、
ドスドスと音を立てて階段を上がり、
自室にこもってしまいました。

その夜、A子さんは
急いでスーパーへ走り、
夫のためにビールを買ってきたのでした。

以来、A子さんは
夫のビールを切らさないよう
細心の注意を払うようにしています。


夫が ”無視モード” に入ると、
話しかけても返事はいっさいなく、
何が原因なのか聴いても
全く答えてくれません。

その度にA子さんは
「自分のどこに落ち度があったのだろう」と
悶々と悩み、
追い込まれたような気持ちになります。

今後、子どもが巣立ったあと何十年も
こんなことが起きるのかと想像すると
ひどく憂鬱になります。

ーーーーーーーーーーーーーー


■ 「子」になる夫


いかがでしょう。

声をかけても無視
こちらが作った料理も無視
これは本当にきつい、心が傷つきますよね。

モラハラですね。


A子さんと夫の間に
一体何が起きているのか
詳しくみていきましょう。


◆まず、夫がしていることは
A子さんへの「甘え」です。

「ぼくは言葉でしゃべらないけど、
ぼくが黙っていても、
ぼくの気持ちをちゃんと察して
わかってよ!
ぼくをケアしてよ!」


という、非常に難易度の高い甘えを
夫はA子さんに
してきているのです。

夫はA子さんに対して
「ぼくのママになってよー」と
心理的に退行してしまっている状態、
つまり子ども返りしているのです(>_<)

妻であるA子さんに母親役を求め、
「自分の不機嫌のケアをしろ」
無言で訴えているのですね。

自分の考えや気持ちを
言葉で伝えるのではなく、
「不機嫌に無視する」という態度
表明している。

「このぼくの態度から
ぼくの気持ちを読み取って、
落ち度なくお世話してよ!」
という、乳児のような
とても幼稚なことをしているのです。


乳児は言葉をしゃべれないので
泣くことで、
お腹が空いたとか
おむつが気持ち悪いとかを表しますね。

言葉で説明しなくても
泣いてさえいれば、
母親が気持ちを察してくれて
何から何まで
心地いいようにお世話してくれる。


夫がやっていることは
この乳児と同じなのです(・_・;

不機嫌に無視をしていれば
妻がなんでも汲み取って
ケアしてくれることを期待し、
甘えている。

母子一体感の中に生きたがっていて、
大人の離別感を生きられていないのです。



■ 「母」になる妻


◆一方、A子さんがしていることは
夫の「母親役」です。

もちろん、A子さんとしては
早く機嫌を直してほしいと
一生懸命になさっていることですが、

無視を決めこむ夫に
気を遣いながら毎日話しかけたり、
手をつけないのに
律儀に食事の用意をしたり、
気をきかせて
ビールをいつも補充したり…など

乳児に対する優しい母のように
夫の生活に不自由がないよう
ケアしています。

そのような状態だと、
夫は自分から話をしなくても
生活上、何も困ったことは起きません。

なのでますます
心理的退行=子ども返りをして
わがままに、怒りっぽくなっていきます。

A子さんが察して行動することが
夫の子ども返りを助長
してしまっているのです。


■ 擬似母子関係


本来、夫婦とは対等
持ちつ持たれつ、お互い支え合う関係
であるはずなのに、
A子さんと夫は、
A子さんだけが一方的に
夫の世話を焼いています。

どちらか片方が偏って
もう片方をケアし続ける。
片方は甘えるだけ。

夫婦なのに、
母と子どものような関係

なってしまっています。

心理学ではこのような状態を
「擬似母子関係」と言います。

妻の方が「甘える子ども」となり、
夫の方が「世話を焼く母」になる、
という逆のパターンもあります。

いずれにしても、大人と大人の関係
〜夫婦、友人、上司と部下、兄弟姉妹など〜
において
擬似母子関係に陥ることは、
とても不健康なことなのです(。>﹏<。)


ではそうならないためには
どうすればいいのでしょう?

健康的な大人の人間関係のためには
「察しない」
と言うことが非常に大切です。

つまり、
言葉でやりとりしていること以外はやらない
◆相手が言語化していないものまで
こちらが察してケアしない


これが重要です。

題名の「●しない」に入る言葉は
「察しない」です


■ 伝え合って、相互依存


夫が会話してこないのであれば、
A子さんは何もする必要はないのです。


毎晩ビールが飲みたいのなら
夫はそれをちゃんと言葉にして
A子さんに伝えお願いしなければなりませんね。
それが大人同士のコミュニケーションです。

それに対してA子さんは
・自分が無理なくできそうなら引き受ける
・できない、やりたくないなら断る
を自分の意思選択して
伝えていいのです。


断りたいのなら、
A子さんは例えば
こんなふうに夫に言えるかもしれません。

「あなたはビールが好きで
毎晩飲みたいのね。

でもね、あなたのビールがあるかを
私が毎日チェックして
補充することは
私はできないよ。

私は他にやることがたくさんあるし、
自分のためにも時間を使いたいから。

あなたが毎晩欠かさず
ビールを飲みたいのならば、
冷蔵庫を自分でチェックして
自分で補充してね。

もし私が買い物に行く時に
あなたのビールがないことを
認識していたら、
その時は買ってくることはできるけれど、
あなたのビールを買うためだけに
私がわざわざ
買い物に行くことはできないよ。

あなたの嗜好品は
あなたが自分で管理してね」

伝える時は
喧嘩腰になる必要などなく、
自分の意思を穏やかに
伝えればいいんですね(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

いくら夫婦であっても
夫と妻は
まったく別の人格を持った
まったく別の人間。

それぞれに自分の
価値観、考え方、好み、欲求
があるのは当然なのですよね。

そのような
健全な離別感を持った
健康的な関係を維持するには、
お互いにちゃんと
言葉で伝え合うことが必須です。

逆に言えば
言葉になっていない部分を
察したり、
ケアしたりしない
こと。


乳児でない大人に対して
察することを日常的にしてしまうと、
往々にして
擬似母子関係に陥り、
どちらかに心理的退行=子ども返り
が起き
関係がうまくいかなくなります。


言葉でのやりとりは
面倒な時もありますが、
大人である私たちは
お互いに言語化して、
大人の離別感を持ちながら、

歩み寄れるところや
協力できるところを見つけ、
相互依存の対等な健康的な関係
築いていきたいですね(⁎ᵕᴗᵕ⁎)


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さいごまでお読みくださり
ありがとうございました。

あなたの毎日が
やさしく健やかでありますように。


~安心感と自己信頼感に満たされた人生を~
幸せな自己実現の専門家 江杉侑記

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