来年に向けて
今年はマルサスの「経済学原理」の研究をしてきたけど、アダム・スミスやソースティン・ヴェブレンの書籍に比べると難儀だった。手元にあるのは1968年に販売された翻訳本で、最初から熟読するのは大変なのは予想がついたが、本音をいうと、そろそろしんどくなってきた。経済学原理の研究は休止して、別の書籍の研究をしてもいいと思う。来年からはマルサスの経済学に関しては、あまり記事を書かないだろうけど、スミスのを書くのかヴェブレンのを書くのか迷っている。まあどちらかといえば、関連書籍の多いスミスの方がやりやすいが。経済学原理は、マルサスの主張にリカードがツッコミを入れるという内容なので非常に興味深い。もっと新しい翻訳本の出版を願うばかりである。気が向いたらまたそっちにも挑戦したいが、そのときは役立ちそうな関連書籍が見つかれば助かるのだが。
古典を熟読するのにはある意味では苦労が伴う。しかし、その分だけ飽きにくいともいえるのだ。作家の適菜収さんではないが、古典とは実は「最も新しい本」と呼べるのかもしれない。今年は今ひとつの結果だったが、来年はもっと気合入れていきたい。それでは皆さん良いお年を!