弁当箱の裏に書いてるような資料作ってんじゃねーよ
こんにちは。Acompanyで事業開発を担当している橋村洋希(はしむらひろき)です。
この記事は、🎅#アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 30日目の記事になります。
チームの皆様には、事業内容やカルチャー等について連日濃い内容の記事を公開いただいているので、今回は、自分の仕事に影響を与えた言語録を一部ピックアップしつつ、自分の考え=拡大解釈させて事業開発チームのコミュニケーションスタイルについてお伝えします。
と同時に、この場を借りて無意識ながらも日々の行動につながっている言葉、これまでの仕事の中で印象に残ってる言葉(激励、愛情、ハラスメントなど)を思い出し、ノスタルジックにも浸りつつ自分を振り返る機会にしようと思います。勝手ながら笑
長時間労働や罵倒雑言、ハラスメントが黙認されていた時代のものが中心ですが、少しでも若手ビジネスパーソンのマインドやスタンスの参考になれば嬉しいですし、事業開発チームメンバーへの思いや雰囲気を垣間見ることもできるため、興味ある方はその視点でもご参考いただけると嬉しいです。
食べる順番を間違えて消化不良を起こしてないか
新卒で入社した銀行の配属先支店長からの一言。
配属初日から窓口業務を任される中で、1日でも早く戦力になりたい・成果を出したい・認められたい一心で、担当以外の業務内容や商品・マニュアルのキャッチアップを自主的に試みた結果、直近期待されていた窓口業務のオペレーションミスが頻発して支店メンバーに迷惑をかけることが増え、同期とのスキル差も開きつつあった時期に支店長が痺れを切らして発した助言。
「will」「can」「must」の考え方で捉えると、まずは「must」(=自分がやるべきこと、周りから期待されていること)を周囲の期待通りに実行して信頼を得ていく中で、「can」(=強み、できること)が増え、canを支える知識やスキルが身につき、さらに「will」(=やりたいこと)の実現に向けた仲間やcanを含む武器が集まってくるものと思います。
当時の私は完全に「will」先行型。周囲の信頼も期待も裏切りつつあさっての方向に独走状態だったので、まずは「must」を認識してコミットすることの大切さ、その結果として「will」を実現しやすくなることを身をもって学びました。
今もチームメンバーとのコミュニケーションでは各々の「will」を尊重しつつも、”色々と知りたい・挑戦したいことは分かるが、焦らず、まずは●●から”、というように明確な期待値のすり合わせを心がけています。
たとえ小さくとも、一つ一つの愚直かつ正確な成果の積み上げが盤石な土台(知識、スキル・ノウハウ、周囲の信頼、仲間意識の醸成)となり、「will」の達成スピードや達成可能性を底上げしてくれると思うので、努力の方向を誤らない・正しい方向に努力することを意識するとよいと思います。
お前、誰?
第二新卒で入社したコンサル会社のファーストプロジェクトの責任者からの一言。
プロジェクトの節目に開催される社内メンバーによる懇親会にて、上司に半ば強引に勧められてプロジェクト責任者の隣に居合わせた際、張り切って挨拶したら返ってきた心無い言葉。
普通にヒドいですよね。思い出すだけで古傷をえぐられます笑
まあ、貢献度は低かったかもしれないけど実務もフルコミットしてたし、早朝深夜休日関係なく社畜のごとく自分の時間をクライアントワークに捧げてきた。なのに悔しすぎる。。
でも振り返ってみて思いました。単にアウトプットや周りへの貢献が少なかったのではないか、と。
当日の私はミスのリカバリや守備範囲を広げることによる過労や仕事の質低下を恐れるが故に、インプットの時間が長く、また依頼された作業に対してのみアウトプットしていたので、そもそもアウトプット頻度が少ない、アウトプットは自分と上司間の限られた範囲でしか認知されない、チームや組織への貢献が乏しい状態だったので、プロジェクト責任者の目に止まる機会が無くて認知・評価もされてなかったと気付かされました。
以後、アウトプットの頻度・スピード(有識者の活用、依頼元との期待値調整)や周囲への貢献(情報提供、タスクの巻き取り、提案)を実践する中で、フィードバック回数や協力者が増えることによる仕事の進めやすさが自然と醸成されることを感じてます。
・ラフ案でも積極的にアイディアをぶつけてみる
・たたき台や議論ネタを自ら率先して作る
・周囲のサポートを試みる
ことを意識することで、自分の可能性をより向上させられるかもしれません。
私の話、全然聞いてくれないですよね
コンサル会社時代のチームメンバーからの一言。
私はある案件でチーム(私を含めて6名)リードを任されました。
自分で全てを決められる立場だったので、クライアント課題に対する大なり小なりの論点整理や解決策の提案まで全ての意思決定をハッスルしていたある日、社内の打合せにてチームメンバーの1人から発せられた言葉。
その言葉をくれた彼女は目に涙を溜めて荒げた声で私に訴え、周りのメンバーは下を向いて沈黙を貫き、通行人は興味深げに彼女と私を交互に眺め、私は変な汗の滴りを感じ続けるしかない至極の気マズさでした。
それまで自分がお世話になった上司(以下、彼)は部下の意見を参考にはするものの、基本的に彼の考えた提案ストーリーやアウトプットにそぐわない意見は論破して彼の考えやスタンスを維持する下図でいうカリスマタイプで、常に最適解を見出してそれを推進(見方によってはクライアントへの説明や納得感の醸成が単に上手だった)する姿が自分にとってロールモデル化され、彼女を含むチームメンバーの意見を尊重してあげられてなかったこと、その積み重ねでチームコンディションが限界を迎えていたことを突きつけられて猛省しました。
自分の性格的にも多少無理して演出してた部分もあり、カリスマタイプには憧れるけどそれに成りきれない、または向いていない人間でした。
それを機に自分の成果よりもチームの成果を意識するようになります。
案件推進に対する諸々のこだわりに濃淡をつけ、メンバーの意見に傾聴してなるべく業務や機会にそれを反映させる、アウトプット(仕事した感)ではなくアウトカム(提供価値・成果)にこだわる、メンバーの思いやキャリア思考に配慮した機会・環境をつくる、といった下図でいうコラボ型タイプを実践していく中で、その心地よさと成果を体感してます。
・こだわりに濃淡をつける
・アウトプットではなくアウトカム思考
・自分にしかできないことを意識してそれに注力する
・チームメンバーや周囲の自己実現を応援する
というマインドを持てると、仕事をより気楽に効率的に進めやすくなり、仲間のサポートも得やすくなり、主観的にも客観的にも価値ある成果につなげられると思います。
弁当箱の裏に書いてるような資料作ってんじゃねーよ
コンサル会社時代の上司からの一言。
とある日曜日、泣き止まない0歳の子どもを膝に抱えながらクライアント向け提案書を仕上げ、ようやく夜に上司(以下、彼)に提出した数分後にTeamsの全体チャネルで私に向けて放たれた言葉。
さらに人格否定用語がテンポよく放ち続けられるのですが笑、それより一言目の意味が分からず彼に聞くと「誰の目にもとまらない、読まれない資料なんか作るな」という意味で、彼目線では提案のストーリーラインが甘すぎてNo Valueなアウトプットだったようです。
表現センスが秀逸ですよね。まじリスペクタブル。
(その後数日間「お前の提案書は全てWordで書け」という謎の指令による心身ストレスに耐えられず、仮病→プロジェクト離脱を試みたことは当時のプロジェクトメンバーと飲む時の鉄板ネタに)
でも彼の発言や意図した内容には一理あるんです。
休日かどうかを問わず、私が頑張ってるアピールしてるように映ったうえで、出てきたアウトプットが彼の求めるものとズレて手戻りが発生してまうと両者にとって不幸ですよね。
両者ともに費やした・待ちわびた・期待していた時間を返せ、となるわけです。
作業の依頼元・依頼先との間で阿吽の意思疎通ができる状態にない限りは、作業の目的・インプット・アウトプットイメージ(文書であればストーリーラインや骨子)・期日を、忙しかろうが時間がなかろうとも、テキストレベルでもいいので事前にすり合わせることを徹底してくださいね。
以上、ごく一部ではありますが、私が舐めてきた辛酸から学び得たことが誰かのお役に立てると嬉しいです。
あ、念のためお伝えしますが、うちは上述の一部にあるような攻撃力の高い発言やネガティブカルチャーとは無縁な環境なのでご安心を笑
過去に自分が感じた苦痛や仲間に対する誤った接し方を他者に向けて再現させないよう、私自身も日々レベルアップ中です💪
最後に、採用に関するアナウンスです。
おかげさまで案件数が増えており、Acompanyでは事業開発を担っていただけるメンバーを絶賛募集中です!
0→1の事業創造に挑戦したい、イノベーションを通して社会課題を解決したい、最先端のテクノロジーサービスを社会実装したい等の思いをお持ちの方、ご連絡をお待ちしてます!
まずはカジュアル面談で事業内容等について知っていただけますと幸いです!
では、また!