祝!!! WBC 侍ジャパン 14年ぶり3度目の世界一!!
日本中が待ち望んだ瞬間でした
こんなにできすぎた筋書きがあるものでしょうか
「マンガでもやらねぇよ、こんなの」
そう思えるくらいに劇的な戦いでした
そんな戦いを振り返ってみたいと思います
2023年WBC 侍ジャパン メンバー
今回のメンバーは以下の通り(敬称略。左側の数字は侍ジャパンでの背番号)
【投手】
11.ダルビッシュ 有 (MLB パドレス)
12.戸郷 翔征 (巨人)
13.松井 裕樹 (楽天)
14.佐々木 朗希 (ロッテ)
15.大勢 (巨人)
16.大谷 翔平 (MLB エンゼルス)
17.伊藤 大海 (日本ハム)
18.山本 由伸 (オリックス)
21.今永 昇太 (横浜DeNA)
22.湯浅 京己 (阪神)
26.宇田川 優希 (オリックス)
28.髙橋 宏斗 (中日)
29.宮城 大弥 (オリックス)
47.髙橋 奎二 (ヤクルト)
63.山﨑 颯一郎 (オリックス)
【捕手】
10.甲斐 拓也 (ソフトバンク)
24.大城 卓三 (巨人)
27.中村 悠平 (ヤクルト)
【内野手】
1.山田 哲人 (ヤクルト)
2.源田 壮亮 (西武)
3.牧 秀悟 (横浜DeNA)
5.牧原 大成 (ソフトバンク)
7.中野 拓夢 (阪神)
25.岡本 和真 (巨人)
33.山川 穂高 (西武)
55.村上 宗隆 (ヤクルト)
【外野手】
8.近藤 健介 (ソフトバンク)
9.周東 右京 (ソフトバンク)
23.ラーズ・ヌートバー (MLB カージナルス)
34.吉田 正尚 (MLB レッドソックス)
≪ケガによる代表辞退≫
【投手】
20.栗林 良吏 (広島)
【外野手】
51.鈴木 誠也 (MLB カブス)
今やMLBを代表するプレーヤーとなった二刀流・大谷選手やダルビッシュ投手が集結しました
野球の最高峰の舞台であるMLBでプレーする選手4名に加え、日本の各チームを代表する投手や野手が集まりました。
今回のメンバーの中で、特に驚きだったのは日系アメリカ人で初めての代表入りとなったラーズ・ヌートバー選手です。
正直、最初はあまり期待していませんでした。
個人的には「外野手なら国内にも良い選手がいるはず」なんて思っていました
しかし、いざ始まるとヌートバー選手以上にチームを盛り上げられる選手はいないんじゃなかろうか、と思えるほど日本代表に溶け込んでおり、間違いなく今回の世界一の立役者の1人であったと思います
1次ラウンド VS 中国 これぞ投打二刀流! 大谷翔平
まずは開幕の中国戦
大谷選手の投打にわたる活躍が光りました
投げては4回を無失点でまとめると、打つ方では2点タイムリーツーベースを放つなど2安打の活躍。
23年のWBC初戦は8-1で快勝となりました。
1次ラウンド VS 韓国 吉田正尚3安打5打点! 連打で宿敵を圧倒!
2戦目は韓国戦! 先発のダルビッシュ投手がまさかの3失点で先行されますが、直後にヌートバー選手、近藤選手、吉田正尚選手のタイムリーで4点を取り逆転!!
その後は投手陣が韓国打線を抑え込みつつ、打線が韓国投手陣に襲い掛かり、終わってみれば13-4で相手を圧倒しました。
1次ラウンド VS チェコ共和国 難敵に苦戦…頼りになる吉田正尚と山田哲人
1次ラウンドでは一番苦戦した試合ではないでしょうか。
ヌートバー選手や大谷選手がチェコ先発・サトリア投手の緩い球になかなか対応できず三振するなど打線全体がかなり苦しめられました。
しかし、3回に吉田正尚選手、山田選手のタイムリーなどで攻略すると、以降は得点を重ねて結果的には10-2で勝利しました。
驚きだったのはこのチェコ代表チーム、メジャーリーガーが多くいるわけではなく、ほとんどの選手が兼業で野球をやっているとのこと。
今回の来日も自ら有給を取得しての来日であり、主力と呼ばれる選手たちは有給が取れなかったため来ていない、という話も聞きました。
それで佐々木朗希投手の160キロを超えるストレートに振り負けどころか、打ち返したりするくらいないのだから、もし全力のチームできたらどうなるのか、末恐ろしいものがあります。
チェコ国内でも野球の注目度が上がっているようなので、今後がとても楽しみなチームですね。
1次ラウンド VS オーストラリア 打者・大谷翔平はハンパない
大谷選手の初回のホームラン、これに尽きます。
すくいあげた打球は打った瞬間にそれとわかるものでした。
東京ドームの右中間、大谷選手自身が写っている看板にぶち当てる驚愕の一発。
序盤からリードを広げ、7-1で完勝。全勝で1次ラウンドを突破しました。
準々決勝 VS イタリア 岡本が!村上が!ついに爆発!!
ここからは敗北したら即終わりのトーナメント形式の戦いになりました。
相手は大谷選手が所属するエンゼルスの同僚 デビット・フレッチャー選手を擁するイタリア。
(というかここから先は各代表チームに大谷選手の同僚がいます。エンゼルスすごいな…)
2回までは相手投手に苦しめられましたが、投手が変わった3回に大谷選手のセーフティバントからチャンスを作り、岡本選手の3ランホームラン等で4点を先行。
投げては、大谷選手が大会2度目の先発登板。
2死球を与えるなど制球に苦しみ、5回途中でマウンドを降りましたが、後を引き継いだ伊藤投手が得点を許さず、後続の投手へつなぎました。
最終的には、9-3で勝利し、見事マイアミへの切符を勝ち取りました!
準決勝 VSメキシコ 逆境でこそ本領発揮 これぞ村神様!!
今大会でここまで苦しかった試合はなかったでしょう。
3点先行され、先発のサンドバル投手(エンゼルス)をはじめとしたメキシコ投手陣から何度もチャンスを作りながら点を取れませんでした。
このまま敗れてしまうのか、と思っていたところ7回に吉田選手の起死回生の同点3ランホームラン。
しかし、その後の8回にメキシコに2点を加えられ再び突き放される。
それでも日本は代打・山川選手の犠牲フライで再び1点差に食らいつく。
9回裏1点リードされて迎えた日本は大谷選手から始まる打順。
大谷選手がメキシコの守護神・ガエゴス(カージナルス)の初球をとらえてツーベースヒットを放つと日本ベンチを猛烈に煽ります。
そして吉田選手が四球でつなぎ、迎えたのは今大会ここまで打撃の調子が今一つ上がらない村上選手。
そんな村上選手が放った打球はセンターのフェンスに直撃、その間にランナー2人が生還する逆転サヨナラの一打になりました。
日本が6-5で逆転勝利し、いよいよアメリカの待つ決勝に駒を進めました。
決勝 VSアメリカ そして彼らは新たな歴史を刻む
決勝戦試合前の大谷選手のミーティングでの掛け声がすごく印象的でしたね。
「憧れるのを辞めましょう。憧れていては勝てません。僕たちは勝ちに来ました。今日一日だけは憧れを捨てて勝ちましょう。」
カッコよすぎん?
試合は日本先発の今永投手が、今大会好調のターナー選手に大会5本目のホームランを浴びたところから動き出します。
直後に蘇った村神様こと村上選手がホームランを放ちすぐに追いつくと、続くチャンスでヌートバー選手の内野ゴロの間に1点勝ち越しに成功。
その後は一進一退の攻防を繰り返し、両チームがソロホームランを1本ずつ打ち合って3-2で最終回にもつれ込みます。
最終回のマウンドに上がったのは、大谷選手。
先頭打者を四球で塁に出すも、続く打者をダブルプレーに打ち取り、2アウトにこぎつけます。
迎える打者はエンゼルスの同僚でありMLBでも最高峰の選手とされるマイク・トラウト選手。
カウントが3ボール2ストライクとなって6球目。
・
・
・
・
・
トラウト選手から三振を奪い、ゲームセット。
日本がアメリカを下し、14年ぶり3度目の世界制覇を果たしました。
まとめ
総括すると、開幕戦の先発が大谷選手で始まり、大谷選手が決勝戦でクローザーとして締める。また、勝負どころの中心に必ずと言っていいほどその存在感が示されていました。
大会MVPに輝いたことからもわかるように、大谷選手のために今回のWBCがあったのではないか、とすら思えるような展開でした
最後の打者がMLB最高峰の選手の1人であり、エンゼルスのチームメイトでもあるトラウト選手というのも偶然のめぐりあわせにしてはできすぎています
勝負球のスライダーも前回優勝時のダルビッシュ投手と被っていたり、コースも近しいところにいっているなど、伏線とすら思えるような共通点も多く、筋書きとしても完成されすぎています。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がありますが、まさにその言葉通りの戦いでした
次回は3年後の2026年。
今度はディフェンディングチャンピオンとして迎える大会になります。
どのようなメンバーになるのか、今からすごく楽しみでなりません。
最後に世界一の瞬間をもう一度
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?