生カステラ専門店ができるまで~開業から休業まで~⑦商品開発
物件探し、レシピ開発の人材選定、ロゴ及び販促物などの準備・・
と着々と準備は進行していました。
この時点でオープンの1年4か月前。
まだまだ先が長いことを当時は知る由もありません。笑
目の前にあるできることを進めていくしかない状況で
進められる主な作業はパティシエと共に商品開発を行うことでした。
初めに当時営業していた台湾カステラ専門店の商品を
全国4店舗ほどから取り寄せました。
台湾カステラの材料はとてもシンプル。
使用している材料はどれもさほど変わらないのにお店ごとに味・食感が全く異なりました。
単体の商材で勝負するのならばこだわって差別化しなければいけない
始めたきっかけは東京にある台湾カステラのお店の商品でしたが
商品開発をする中で
どのような味・食感がベストなのか
どのような利用用途でお客様に販売するのか
この2点を考えました。
◎しゅわ、ふわを特化するのではなくシフォンケーキよりもしっかりしていて、カステラよりも水分量を感じること
◎大きいサイズ感が魅力の商品なので甘さを抑えること。
◎小さい子から年配の方まで幅広く親しんでいただけること
◎贈答もでき、かつ自宅用に利用できること
こんな風にイメージを膨らませていき
具体的な甘さや食感を決めていくためパティシエにたくさんの試作をお願いしました。
一番の課題は
どこで差別化するのか
ということ。
台湾カステラの作り方は決まった工程で行わないと全く違う商品になってしまうので
焼成を湯煎にするのか直焼きにするのか。
オーブンをデッキにするのかコンベクションオーブンにするのか。
焼き上がりが異なるどちらの製法でいくのかといううことと
油、乳、砂糖、小麦粉
という基本の材料に何かをプラスするor工夫して他社商品との違いをだす。
という2点を深堀していきました。
つづく