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高校球児の栄養管理の大切さ

今回の論文はこちら


高校1年生野球部員の身体組成に及ぼす栄養指導の効果

栄養学雑誌 Vol.64 No.1



栄養指導の大切さ


初めに論文の結果を述べると、

栄養指導を行った群は、行わなかった群に比べて
体脂肪率が下がり除脂肪体重が上がったことを示しています。


なぜこのような結果になったか、要因として以下の点が挙げられていました。

  • 指導前は朝の練習のため、起床時間が早い分十分な食事がとれていないこと

  • 練習終了後、夕食時間が遅くなるため、昼食及び間食以降エネルギー不足になっている。

  • また練習の疲労などの影響で夕食を十分に取れていない可能性


これらの要素を改善できるように、食事量と栄養素の摂取量の目標を定めた取り組みをした結果によるものです。


対象が高校1年生に限定しているという視点


また、今回の論文は対象が高校1年生となっています。
その理由としては、

  • 受験期後の慣れない練習下や疲労が原因で、体重減少・体力低下が生じる事例があること。

  • 春・夏の大会に向けて上級生の強化が中心になってしまうこと。

が述べられています。

また、
対象者は285名
各都道府県大会ベスト8以上の実績がある。
管理栄養士の指導が初めて。など

高校野球部の実情に沿った目的で、高校野球に力を入れている選手たちを対象にしている点から、

個人的に非常に参考にしやすく、学びになる検証だと思いました。


まとめ


トレーニングをすることも大切ですが、食事・栄養管理もパフォーマンスの向上には必須です。


同じ練習をしていても、栄養管理を行った食事に改善すると
体脂肪率を下げ、除脂肪体重を上げることに繋がります。


特に除脂肪体重の重要性はご存じでしょうか。
こちらの記事でも取り上げておりますので、ぜひ参考にしてください。


選手個人の意識もそうですが、
組織としてこの大切さに気付いて取り組んでいるチームが増えるといいなと思います。

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