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バットの芯でとらえる練習
今回の論文はこちら
2024年に公開されている新しい論文です。
バットの芯でとらえることの重要性
2024年から低反発バットが導入されました。
その影響を大きく受けた結果の一つとして、
夏の全国高校野球選手権大会では
本塁打数が『7本』と木製バットを使用していた頃と同程度に減少したとのことです。
低反発バットは何が変わったのかというと、
最大直径67cm→64cm
肉厚が約3mm⇨約4mm
になり反発性能が抑えられています。
※肉厚が厚いほど反発しないんですね。初めてバットの肉厚について学びましたし、まず肉厚という名称も初めて知りました。笑
つまり、今までは詰まっても金属バットであればある程度飛距離がでていたものの、芯でとらえなければ飛ばなくなったということです。
では、どうしたら芯でとらえられるようになるかをデータで示してくださっているのがこの論文です。
芯でとらえるための練習方法
端的に論文の結果を示すと、
芯の部分を着色したバットを使って練習をすると打撃の正確性が向上することがわかりました、ということです。
素晴らしい情報ですね。私が学生時代に知っていたら必ず練習に取り入れていたでしょう。
ちなみに打撃の正確性とは、下図でいうY方向のことをこの論文では言っています。上か下にずれていないかということですね。
なお、X方向のずれ(芯より先か詰まるか)はタイミングの誤りであることを示している別の論文があるようです。いつか紹介します。
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さらに芯でとらえられるようになることで、副次的にスイング速度も向上したと報告しています。
なぜかというと、芯でとらえる技術が上がることで、芯でとらえることを意識して力を抑制する必要がなくなったからということのようです。
結論
なによりいまの高校生にとって、低反発バットの導入による影響は大きいでしょう。
用具の変化とともに、このように技術向上のための有益な情報も増えていきます。
活用しない理由はないと思いますで、ぜひ積極的に参考にしてみてはいかがでしょうか。