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負けるのが許せない

勝ち負けにこだわって、自分が負けてしまうと、周りに迷惑をかけてしまうぐらい、感情を出してしまう子たちがいると思います。


学校の授業でも勝ち負けがある学習はありますし、ご家庭でも兄弟関係などで勝ち負けが生じることがあるかと思います。

私自身勝ち負けがあることには、もちろん否定してないですし、その悔しさを努力に変えたり、相手が自分よりも優れているところを見付けたりすることで、今後の成長において、よい影響があることは確かです。

「負けてもいいや」という気持ちは、自分自身の成長も否定することにつながってしまう危険もあります。自己肯定感も下がってしまいますね。


ただ、勝負事に自分自身がコントロールできないほど、気持ちが乱れることに関しては、何らかの支援が必要になってくるのではないかと思います。

よく、
「だんだんと勝ち負けについては、分かってくるから大丈夫」と、考えている方もいらっしゃると思いますが、その間に、友達や家族に怪我をさせてしまったり、自分の心が深く傷ついてしまって、人と関わることを閉ざしてしまったりする可能性もあります。

ですから、自分が負けたときの対応についてしっかりと対策を立てていかなければならないと感じます。

私がこれまで、対応してきた中の例をご紹介させていただきます。何か一つでも参考になればと思っています。

【事前に負けたときの対応を決めておく】
何も対策をせず、負けて状態になっているときに、色々な言葉をかけても、なかなか難しいところがあると思いますので、事前に本人と一緒に決めておく必要があります。
例えば、
◯その場から離れる
◯イライラが落ち着くまで、クールダウンをする
◯ストレス発散グッズを使う
◯クッションやハンカチで口を覆い、声を出して発散させる
など、個々によって、落ち着き方は様々ですが、周りの人に暴言を吐いたり、手が出ることがありますので、なるべく自分1人で少し離れた状態でできるものを決めておく必要があると思います。


【練習をする】
気持ちが穏やかなときに、負けたときの対応について、自分で決めた対応ができるか、実際に練習をすることが大切です。

練習は、ただ言葉で説明するだけではなく、実際にデモンストレーションのように、順序立てて、負けたときのことを想定し対応の練習をすることが大切です。

そのときに、大人との合言葉を決めておいて、実際にパニックのような状況になったときに、その合言葉を伝えることで、我に返って落ち着いた対応ができるようになった子もいます。
『落ち着こととに集中して』
『クールダウンだよ』
『勝負のときの約束思い出して』
など、本人がスムーズに自分で決めた方法にいけるように、誘導してあげてください。


【あらかじめ、勝負事をどのように対応するか、子供に考えさせる】
勝ち負けがでてしまうときに、イライラせずに終える対応策を、こだわりが強い子供自身に考えさせるのも一つの対策になります。
自分の事ですので、一生懸命考える子が多いです。

言葉がけとしては、
「これから、やることで、嬉しいこともあれば、嫌な思いをすることがあるんだ。もし、嫌な思いをすることになったらどうする?」
といった形で確認しておくと、自分で考えたことなので、スムーズにいくことが多いと思います。


【勝負事を回避する】
いくら、理性で止めようとしても、難しい子供たちもいます。衝動性が強いと、怒りの感情と同時に手が出てしまう子もいます。

そうした場合は、なるべく勝負事に参加しないような場を設定して、トラブルが起こりずらい配慮が必要かと思います。

いつもトラブルになって、友達との関係性が悪くなり、その環境にいづらくなるぐらいなら、回避することも大切かと思います。

担任の先生と相談をして、あらかじめ先生に決めてもらったり、勝ち負けに関わる言葉を出さないような配慮をしてもらったりするとよいかと思います。



これはとても難しい問題だと思います。
私が紹介させていただいたのは、ほんの一例で、お子様の実態を考えたら、もしかしたら合わない例かもしれません。

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