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やらなければならないことを先延ばしにする
やらなければならないことを先延ばしにする子は多いですよね。
●宿題
●塾の宿題
●片付け
●お手伝い
●ご飯
●お風呂
●歯磨き
●寝る時間
など
家に帰ってきたら、意外とやらなければならないことが多いですが、その一つだけでも
「やりたくない」が出てしまうと、全てのスケジュールがずれていってしまうと思います。
しかも、拒否反応がすごいので、やり終わるまでかなりのエネルギーが消費されることも多いですよね。
これまでみてきた中でも、ADHD傾向の子供たちに当てはまることが多いと感じています。
(あくまで、経験からのもので、ADHD傾向以外にもたくさんの子供たちが当てはまると思います。)
その場その場の
「今はそういう気分じゃない!」
に合わせていたら、やっていられないですよね。
なるべく、先延ばしにせずに、終わらせたいと思いますので、私がやってきた方法をお伝えさせていただきますが、やはり学校とご家庭とでは、難易度が全然違うと考えます。
少しでもヒントになればと思っていますので、使えそうだったらやってみてください。
①ご褒美とセット
→これは、支援学級でも取り入れています。
やらなければならないことのほとんどが、子供たちにとって、やりたくないものかもしれません。
ですから、その嫌な気持ちを鼓舞するためにも、本人の好きな事(ご褒美)とセットにすると、できることが多くなると考えます。
②損得感情に訴える
→やらなければならならないことをしないと、得しなかったり、損したりする状況を作る方法です。
例えば
①のご褒美を提示する際も、
「ここで、宿題をすればご褒美があるのに、先延ばしにしてそれが無しになったら損じゃない?」
「ここで頑張れば、ご褒美時間も付いてくるなんて得だと思わない?」
などと、やらない方が損することを強調して、損得感情に訴えかけるやり方です。
③自分でスケジュール管理をさせる
タスク(宿題やお手伝いなど)とタイムリミットだけを伝え、いつやるかのスケジュールを本人に立てさせるやり方です。
プライドが高かったり、自分の考えを曲げたりすることが苦手な子には効果がありました。
自分で決めたことができないというのは、
「自分に嘘をつくこと」と、変換するように話をすると、これはまずい事だと気付く子がいます。
④休憩を多く入れる
そもそも、宿題やお手伝いなどを終わらせるだけの体力や集中力がないことも考えられます。
大人の方で、
「この問題が終わったら、3分休憩しよう」
「10分頑張ったら、一度休もうか」
など、できるだけ集中が切れる前に、キリの良いところで切って、また新たな気持ちで再会すると、途中で嫌になることが少なくなるかもしれません。
⑤好きな順番でやらせる
こちらの方から
「宿題をやったら?」
「そろそろ手伝いをして!」
などと声をかけることのほうが多いと思いますが、本人のやりたいことから始めるようにすると、スムーズなスタートになることがあります。
「今日は〇〇と〇〇と〇〇をしなければならないんだけど、この中で今できそうなものはある?」
と、その時の気分でやりたいものの順位を付けて、1位のものから進めていくとよいかと思います。
私がよく行っている方法をお伝えさせていただきました。
当てはまらない方も多いと思いますが、何か一つでもヒントになればと思っています。