通級(通級指導学級)などは退室ありきで考える
通級(通級指導学級)、特別支援教室など、発達障害や学習障害、視覚、聴覚、言葉、肢体に何らかの問題があって、通常学級に在籍はしていながら、週に数時間、学級から離れて、個別または集団で個々の課題解決のために指導をうける場所になっています。
通級(通級指導学級)と特別支援教室の違いは、自分の学校に必ず教室設置されているのが『支援教室』で、必ずしも自分の学校に特別に指導される教室がなく、他の学校に行って指導をうけるのが通級(通級指導学級)というこたになります。
就学支援の会議の中で、
「通級指導が適当」
「特別支援教室が適当」
と、判定された場合、
「通常学級に在籍しているけど、個々の課題を解決するために、週に数時間、学級から離れて、学習した方がその子のためになる」
といったことになります。
よく、通級や支援教室についても質問があるのですが、
「本人は通級(支援教室)が好きで、ずっと通いたいと思っている」
「通級はいつまで通わせたらよいのか」
など、支援学級のようにずっと利用できるのか、そして利用しなければならないのかといったところが、イメージしづらいと思いますので、そこをお話しさせていただきます。
タイトルにも書いた通り、通級や支援教室は、入級、入室するときから、ゴール(退室)を設定していることが多いです。
つまり、
「その子一人一人の課題が解決できるようになったら、通常学級だけの支援で大丈夫だから、特別な支援は卒業だね。」
といった意味合いが込められています。
友達との関わり方に問題があって(発達障害が原因で)、どうしたら、その課題が解決できるのか、通級や支援教室で関わり方を学んでいきます。
そして、自分のクラスに戻り、そこで学習したことが意識できたり、守れたりするようになってくると、もう支援は教室だけで十分となって退室(卒業)していくわけです。
ですから、
ずっと通級や支援教室に居続けられるわけではないですし、課題が解決できるようにしていきますから、早く退室したいといっても、本人の課題が解決できない状況であれば、退室することはできないことになります。
通級の先生に話を伺うこともあるのですが、退室に向けて、週に数時間しかないのに、1、2年で結果を出すのはとても難しいと話していました。
ですから、通級や支援教室の先生とよく連携をして、
〇ご家庭
〇教室
〇通級、支援教室
の3つの期間が総合的に機能すると、子供たちは課題を解決することができると考えています。
これらのことを、理解して通級や支援教室に通わせるのか、理解せずに言われたから通わせるのかでは、今後の成長に大きな違いが出てくると思います。
ぜひ、通級や支援教室の話題が出ているのであれば、参考になさってください。