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苦手を克服するためには、できていることを認めること
長いタイトルになってしまってすみません。
改めて感じたことがあるので、お話しさせていただきます。
それは、
『出来ないこと』を指摘するよりも
『出来ること』を認める方が、
苦手を克服しやすいということです。
何回かお話しさせていただいたことがある内容ですが、このことを意識するだけで、昨年度ほとんど学習に参加することができなかった子が、少しずつ学習に取り組むことができるようになりました。
別に特別なことをしたわけではなくて、
◎苦手なことは、できていなくても否定しない
◎普段の生活で、本人が意識していなくてもできていること見付けて、「やるねー」「それ、いいよ!」
と、言葉をかけてあげるだけでした。
4月当初は、
「1年間かけて学習に気が向いてくれたらいいな」
といった感じで、計画を立てていたのですが、この時期に学習できるようになって、私自身も驚きました。
特別に学習のことだけについて褒めたわけではないのですが、学習面や生活面の両方に関して、苦手だったことが改善してきているように感じます。
感覚としては、
本人は『できていない自分』のイメージが強いため、『できる自分』に気付いていないと感じました。
できなくて、注意されて、やってみたけどまたできなくて、注意されて、やる気をなくす。
このスパイラルから一度出ないと、なかなか苦手を改善することができないと思います。
自分の良さや、できていることを認められると、やっぱり嬉しいですし、気持ちも自然と上向きになります。
機嫌がよくなれば、色々なことに取り組みやすくなりますし、頑張ろうとする意欲も湧いてきます。
もし、苦手なことがあったら、それ以外のことから褒めていく。
苦手なことに、少しでも触れることができたら多いに褒めて、気持ちを上げてあげる。
これが、
「もう、トラブルばかりでどうしようもない」
「もう、うつ手がない」
「どうしたら、改善できるか分からない」
と、困っている方の改善に向けた第一歩だと思っています。
いつ、改善されるかは、正直なところ分からないですが、認めることを続けて、状況が悪化する可能性は低いと思います。
(思春期の子の中には、多いに褒めてしまうと、離れてしまうことがあるので、大人な対応で認めるぐらいが丁度よいかもしれません)
もちろん、子供たち全員に当てはまる支援ではないとは思いますが、言葉かけは、意識と練習次第で、効果が高い支援だと思っています。
ぜひ、試してみてください。