音を小さくすることで手に入れる生きやすさ
先日、メルカリで偶然知ったこんな本。
いまは割と知名度の上がってきたHSPについての本です。HSPの方を「繊細さん」と親しみを込めて呼び、そういう方たちが生きやすくなる工夫について書かれています。
私は自分自身がHSPだとは思っていませんが、「気がつきすぎて疲れる」というフレーズがちょっと気になり、読んでみました。
読んでいく中で興味を持ったのが気づいていないだけで実は日常の音が障害になっている人は割といるという部分。
道を歩いている途中、絶えず周りに反応してずっと頭がいろんなことを考えていることがあるなと思ったのです。
見えているものや聞こえている音に関して、「あの人なんか足元危なっかしいな」「今のクシャって音なんだ?」など、些細なことなんですけどそういうのにいちいち気づいてしまって脳が情報処理を高速で進めているという状況よくあるな、と。
皆さんそういうことありませんか?
無意識にやってたんですが、これ脳にすごく負荷をかけてしまっているんだそうです。たしかに、目や耳からの情報がドドドドーっと頭に流れてきてつい思考してしまい、パンクしそうになることありました。
決まって「どっと疲れたな―」ってなります。
聴覚過敏の方がヘッドフォンをして自分を守るというのは聞いたことがあるし、実際そういう対応をされている方を見たこともあります。
でも半ば他人事のように思っていました。
「繊細さん」とまではいかなくても、もしかしたら私も音は少し苦手なのかも?「耳に入る音を小さくすると落ち着く」という対処法試してみようと思い、音を意識的に軽減する対策を練りました。
効果抜群!ノイズキャンセリングイヤフォン
通勤時のような「一人で歩いている時間」はノイズキャンセリング対応イヤフォンを装着して歩きます。そうすると、大きな音や雑音がいい感じに遮断されるので、とくに必要ない音は入ってこない。すると気がつきすぎるという状況が軽減されてとても気分がいい。
私は電車やバスに乗ると本を開く習慣がありますが、そのときもイヤフォンをつけておくんです。すると集中力が増してぐんぐん世界に入っていくことができました。心地いい。
これまでは「イヤフォンは音楽を聴くもの」と思い込んでたのですが、イヤフォンはなにも音楽流さずとも、ただ聞こえる音を小さくするためだけにつけてもいいんですね。この発想はなかったので、今回気づけて良かったと思いました。とても手軽な方法でこんなに生きやすくなるんだな。
就寝時には睡眠用耳栓
私は毎日Apple watchをつけて就寝し、睡眠状態を計測しています。
ですがどうも最近睡眠の質が悪いようで、睡眠アプリの結果がすこぶる悪い。脳が起きているよ~と判定されている時間の多さが気になっていました。起きたときにあまりスッキリしていないという自覚もあって、日中疲れやすいとも感じています。
もしかして、寝ながら音に反応している?と思い、睡眠用の耳栓を購入してつけて寝てみたのです。そしたら出てきた予想以上の変化。以前に比べて脳が起きている時間(回数)がかなり減っていました。
無意識だったけど、寝てる間こんなに音に反応しちゃっていたんだなとわかり驚いたものです。心がざわつきながらの就寝だったんですね。そりゃ何度も起きちゃうはずだ。疲れるわけだ。
些細なことかもしれないけれど、確実に平穏な時間が増えたと実感してます。自分にとって何が弊害なのかっていうのはなかなか気づきにくいので、一度試してみるのって大事だなと思いました。
なんとなく心がざわつく、毎日気を張って疲れるという方は、対処法を調べてみて何かしら一度試してみるといいのかも。